主軸の移籍、昌子の負傷退場…鹿島を再び勝利に導いた鈴木優磨が「真価を問われた試合だった」

2018年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

鈴木優磨が2戦連発&2戦連続決勝弾!

鈴木の2戦連発となるゴールが決勝点となった。写真:川本学

 J1リーグは7月25日、14節の残り1試合、セレッソ大阪対鹿島アントラーズがヤンマー長居スタジアムで行なわれ、鹿島が2対0で勝利を収めた。

 前半から主導権を握ったのは鹿島だった。前節、大量得点を奪った攻撃陣が再三ゴールに迫る。

 しかし、前半終盤に鹿島をアクシデントが襲う。水沼宏太のシュートをスライディングでブロックに入った昌子源が左足首を捻って負傷退場を余儀なくされてしまう。鹿島は、昌子に変わって町田浩樹が入った。

 後半立ち上がりも、再び鹿島の守護神、クォン・スンテがトラックで足をとられ転倒。右足首を抑えてしばらく立ち上がれなかったが、ここはクォン・スンテが痛みをこらえてプレーを続行した。

 すると鹿島は57分、犬飼智也からの縦パスに反応した鈴木優磨が裏に抜け出し、GKキム・ジンヒョンとの1対1を冷静なループシュートでゴールに流し込む。鹿島が先制に成功する。

 さらに畳み掛ける鹿島は60分、FKの流れから、町田が左サイドからクロスを入れると、これに土居聖真が合わせてネットを揺らす。鹿島が瞬く間に2点を連取した。

 鹿島はこのリードを最後まで手堅く守り切り、2対0で勝ち切った。鹿島は前半戦を終えて、7位に浮上している。一方のC大阪は前節4位から5位に後退した。

 2試合連続の決勝弾を決めた鹿島の鈴木は試合後、「今日の試合は、非常にチームとして真価が問われた試合だったと思う。ゼロで抑えて、複数得点を獲れて勝てたのは良かった」と発言。今夏、センターバックの日本代表、植田直通や10番を背負う金崎夢生が移籍するなか、この試合中には最終ラインの大黒柱である昌子までもが負傷退場することになった。厳しい状況の中で、鈴木の決定力にかかる部分は今後、より大きくなるだろう。

「またチーム一丸となって、勝てるように頑張ります」と後半戦に向けて抱負を語った鈴木。主軸としての自覚を感じさせるように、言葉にも力がこもっていた。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事