渡独の香川真司が代表新監督について言及! 自身は目標を見失った“4年前”の経験を糧に…

2018年07月25日 熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

「個性を磨きたい」と語る目線の先に待つものは……

ロシア・ワールドカップでブラジル大会の雪辱を晴らした香川真司。「この1年、1カ月が勝負」と胸の内を語った。(C)Getty Images

 7月25日、日本代表MFの香川真司が、新シーズンに向けて日本を旅立った。出発に先駆けて、成田空港で報道陣の取材に応じている。

 こんがりと焼けた肌で、リラックスしつつも凛とした表情で登場した香川。休暇中に子どもたちとの触れ合いイベントや西日本豪雨のサポートを目的としたチャリティマッチを開催するなど、充実した時間を過ごしたようだ。

 休暇を終えた香川は、ドイツへ戻り、新たな4年後へのスタートを切る。新シーズンを前に、今後の自分自身について、そして日本代表について語った。

「今後はとことん自分自身のプレースタイルと向き合ってトライしていきたい。僕は攻撃の選手ですし、どれだけリスクを冒してやり続けられるか、その原点に立ち返って挑戦していきたい」

 ロシア・ワールドカップ後に、香川は公の場で何度も「自分の個性を磨きたい」と口にしている。これは、"もっと自分の武器を磨きたい、もっと上に行きたい"と考えていることの表われだろう。明言はしていないが、胸の内では4年後のワールドカップも見据えているはずだ。

「正直、この1年、この1か月が非常に重要だと思っています。4年前にブラジル大会で敗れた時、自信をなくして、非常に悔しい経験をした。4年に1度のワールドカップが終わった後というのは、目標を見失いがちで、僕自身もそういう経験をしている。だからこそ高いモチベーションを維持していきたい。

 今は、昨日の練習を含めて、いいトレーニングができていると思います。楽しく、自信を感じられる」

 そう語る穏やかな横顔は、自信に満ち溢れていた。

 また、次期日本代表監督の候補に挙がっているU-23森保一監督については、「まだ確定ではないので何とも言えませんが、そうなったら楽しみ」とコメント。

「僕自身、アンダー世代から一緒にやらせて頂いているので、人柄もよく知っている。Jリーグでの実績もありますし、なにより今回のワールドカップに帯同していて、一緒に戦っている」と確かな信頼があることを窺わせた。

 香川が所属するドルトムントは、新指揮官リュシアン・ファーブルのもと、シーズン開幕を迎える。移籍してきたトーマス・ディレイニーとのポジション争いも待っているだろう。

 トルコ名門ベジクタシュが香川の獲得へ乗り出したという報道もあるが、「僕自身は何も聞いていないので何とも。まずはドルトムントに戻って、新監督の下でいいトレーニングができたらいいなと思います」と語るにとどまった。

 ドイツのブンデスリーガは、現地8月24日に開幕。香川真司のドルトムントは、ライブツィヒとの対戦で、長いシーズンの幕を開ける。

取材・文●熊 介子(サッカーダイジェストWeb)
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