【写真とコメントでふりかえる】決勝トーナメント1回戦で去った8つの好チーム

2014年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

敗軍の将の潔き別れの言葉と敗れし勇者たちの美しき肖像。

 ブラジル・ワールドカップは決勝トーナメント1回戦を終えた。グループリーグでは数々の波乱が大会を盛り上げたが、ノックアウトラウンドに入ってからはここまで"下剋上"は起こらず、グループリーグ1位のチームが全て勝ち残っている。
 
 ここでは、惜しくもベスト16で姿を消した8つの好チームを写真とコメントで振り返ろう。
 
【写真でふりかえる】決勝トーナメント1回戦で散った8チーム

チリ 1(2PK3)1 ブラジル
W杯過去最高成績:3位(1962年チリ大会)
前回大会成績:ベスト16(0-3 ブラジル)
◎ホルヘ・サンパオリ監督「幸せな気分ではない。今、我々は痛みを感じている。しかし、これがチリ代表の将来に良い影響を与えることを祈っている。選手たちは歴史に名を刻んだ。誇り高いチームだった」
 
ウルグアイ 0-2 コロンビア
W杯過去最高成績:優勝(1930年ウルグアイ大会、1950年ブラジル大会)
前回大会成績:4位(2-3 ドイツ)
◎オスカール・タバレス監督「(コロンビア戦については)我々は後半にミスを犯して、再び相手のゴールを許してしまった。しかし選手たちは皆、個性を示し、全力を尽くした。私は彼らを誇りに思っている」
 
メキシコ 1-2 オランダ
W杯過去最高成績:ベスト8(1970年メキシコ大会、1986年メキシコ大会)
前回大会成績:ベスト16(1-3 アルゼンチン)
◎ミゲル・エレーラ監督「我々は良いプレーをしていたし、選手の見せたパフォーマンスには満足している。しかし我々には、試合を決定づけるためのプロ意識が足りなかった。(審判について)最初から我々には不利だった。彼らも我々同様に帰国すべきだ」
 
ギリシャ 1(3PK5)1 コスタリカ
W杯過去最高成績:ベスト16(2014年ブラジル大会)
前回大会成績:グループリーグ敗退(3位/1勝2敗)
◎フェルナンド・サントス監督「(後半ロスタイムに)同点に追いついた後、リスクを冒してでも攻めるべきだったかもしれない。(PK戦は)コスタリカのGKケイラー・ナバスが素晴らしかった。運不運の問題ではないが、よりツイている選手が相手にはいたということだろう」
 
ナイジェリア 0-2 フランス
W杯過去最高成績:ベスト16(1994年アメリカ大会、1998年フランス大会)
前回大会成績:グループリーグ敗退(4位/1分け2敗)
◎スティーブン・ケシ監督「敗戦とは常に痛みを伴うものであり、受け入れがたいものだ。しかし、我々は現実を直視して今後も前進を続けなければならない。選手のプレーは素晴らしかったし、何も後悔することはない」
 
アルジェリア 1(延長)2 ドイツ
W杯過去最高成績:ベスト16(2014年ブラジル大会)
前回大会成績:グループリーグ敗退(4位/1分け2敗)
◎敗戦後に涙を流しながら選手を迎えたヴァヒド・ハリルホジッチ監督は、試合後にコメントを残さず。GKライス・エムボリは「初の決勝トーナメント進出で、アルジェリア・サッカーの将来の礎を築けたと思う。困難な時期に監督に就任し、ここまでチームを導いてくれたヴァヒドには心から感謝している」と語った。
 
スイス 0(延長)1 アルゼンチン
W杯過去最高成績:ベスト8(1934年イタリア大会、1938年フランス大会、1954年スイス大会)
前回大会成績:グループリーグ敗退(3位/1勝1分け1敗)
◎オットマール・ヒッツフェルト監督「攻撃的布陣でいけば大量失点を喫する危険もあったので、守備的な布陣は間違っていなかったと思う。胸を張って大会を去ることができる。スイス代表を指揮できたことは大きな名誉だ。(自身の監督引退について)監督としてのキャリアを誇りに思っている」
 
アメリカ 1(延長)2 ベルギー
W杯過去最高成績:3位(1930年ウルグアイ大会)
前回大会成績:ベスト16(1延長2 ガーナ)
◎ユルゲン・クリンスマン監督「120分も戦うことができたのは、ティム(GKティム・ハワード)のおかげだ。彼のためにも勝ちたかったが……。死力を尽くして戦った後に敗者となるのは、大きなショックだ。それでも私は、全ての選手を誇りに思う」
 
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