神戸・イニエスタ、0-3敗戦デビューも… 随所に違いを見せつけるパフォーマンス!

2018年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

2点のビハインドを負った59分に登場!

59分にピッチに投入されたイニエスタ。精度の高いプレーを見せつけた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは7月22日、各地で17節の9試合を開催。ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸対湘南ベルマーレの一戦が行なわれ、3対0で湘南が勝利を収めた。
【特集PHOTO】神戸のイニエスタ、ついにJリーグのピッチへ!


 神戸は今月18日に来日したばかりのスペインの至宝、アンドレス・イニエスタがベンチ入り。Jリーグデビューに期待が懸かった。

 試合は先手を取ったのは湘南。開始10分、ショートカウンターからCKにつなげると、このチャンスに坂圭祐がヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らす。湘南が1点をリードする。

 エンドの替わった後半も先にスコアを動かしたのは湘南だった。開始早々の47分にウェリントンにクロスバー直撃のボレーを撃ち込まれた湘南だったが、すぐさま反撃に移ると、前線でのボール奪取からカウンターを発動。齊藤未月が右足でゴールに流し込んだ。湘南がリードを2点差に広げる。

 すると、2点のビハインドを負った神戸は59分、渡邉千真に代わってここでイニエスタを投入する。ついに世界に名を馳せるクラッキがJリーグでデビューを果たした。

 投入されたイニエスタは、自陣での味方からのパスを柔らかいボールコントロールで前を振り向くと、右サイドを走る安井拓也へ丁寧につなぐ。何気ない一連のプレーにも淀みないボールコントロールでレベルの高さを見せつける。

 しかし、神戸に流れが傾くかに思われた試合は、再び湘南がショートカウンターから追加点を奪う。相手のビルドアップのボールを中盤で奪い切った湘南は、前線のスペースに走り込んだ鈴木国友へパスを通すと、鈴木の折り返しを菊地俊介が押し込んだ。湘南が3-0とリードを広げる。

 それでも神戸は、イニエスタにボールを集め、たびたび連動した動きからチャンスを窺う。70分に田中順也へタイミングを測ってスルーパスを送るも、これは呼吸が合わず流れてしまう。89分にはスペースへ走り込んだウェリントンへ針の穴を通すようなスルーパス。しかしウェリントンのシュートは枠を捉え切れなかった。直後のCKでは、クロスからイニエスタが左足でダイレクトボレーを放つも、枠を捉え切れなかった。

 結局、試合は3対0でタイムアップ。アウェーの湘南が勝利を収めた。イニエスタは、J1リーグデビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。
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