「センセーショナルな出来!」乾貴士が英紙選出“ロシアW杯ベスト50”で堂々23位に!

2018年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まるで“勤勉なイスコ”のようだった」とも

日本代表から唯一、そしてアジア勢からもただひとりだけ“50傑”入りした乾。23位は妥当な評価だろう。(C)REUTERS/AFLO

 ロシア・ワールドカップが閉幕しておよそ1週間。欧州メディアは新シーズンに向けた各クラブの動向を盛んに取り上げており、さすがに大会のレビュー企画も減ってきたが、満を持して「ベストプレーヤー・トップ50」を公開したのが英紙『Daily Telegraph』だ。そこに日本代表から唯一、乾貴士が名を連ねたのである。
 
 1位はFIFA(国際サッカー連盟)が選ぶ「ゴールデン・ボール賞(大会MVP)」も受賞したルカ・モドリッチ。2位がキリアン・エムバペ、3位がエヌゴロ・カンテとロシア大会を彩った順当な名が並んだ。そして乾は23番目に登場。こんな寸評が添えてある。
 
「このタカシ・イヌイがいったいどこからやって来たのか、まったく知られていなかったが、ビックリするほど素晴らしい出来だった。2ゴール・1アシストという結果だけでなく、なにをしでかすのか分からない神出鬼没な動きで観る者を楽しませたのだ。主に左サイドを根城に、ドリブルができてパスも出せて、ボールが足に吸い付いている。まるで"勤勉なイスコ"のようだった」
 
 なかなかの褒めっぷりだ。そのうえで、こう書き加えている。
 
「高次元な技巧派はワールドカップで圧巻のパフォーマンスを見せたが、はたして同じようなことをラ・リーガで毎週のように披露できるだろうか。彼は新天地ベティスでプレーすることが決まっている」


 
 アジア勢で選出されたのは乾ひとりで、今大会ではいまひとつ調子が上がらなかったとはいえ、リオネル・メッシ(28位)やアンドレス・イニエスタ(33位)より高い評価を得た。国別で見るとフランスが10名で最多のエントリー。クロアチアが7名で、ベルギーとイングランドが6名ずつで続いている。
 
 ちなみに6ゴールを挙げて得点王に輝いたハリー・ケインは驚きの43位。同紙は「最終的にゴールデン・ブーツ賞を手にした。それ自体は称賛に値するため、だからこそのエントリーだ。ほとんどがセットプレーとPKでの得点で、大事な準々決勝以降のゲームでは1点も奪えなかった」と、母国代表のエースに手厳しかった。
 

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