値札は驚きの75億円! 遅咲きのイングランド代表SB獲得になんとマドリーが乗り出す!?

2018年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

成り上がり物語は“新章”に突入するのか

クロアチア戦の鮮烈弾で一躍名を上げたトリッピアー(12番)。移籍市場でも人気銘柄となりつるある!? (C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップで一躍名を上げたイングランド代表の右SB、キーラン・トリッピアーの人気が急上昇中だ。
 
 英紙『The Sun』によると、トッテナム・ホットスパー所属の27歳は複数の欧州メガクラブから強い関心を寄せられているという。ワールドカップでは抜群の機動性能を攻守両面でソツなく発揮し、なにより自慢の右足から繰り出す精緻なアーリークロス、リスタートキックで世界を唸らせた。ハイライトは準決勝クロアチア戦での豪快な直接FK。名手ディビッド・ベッカムを彷彿させるゴラッソを決めたのが記憶に新しい。
 
 そんなトリッピアーの獲得に本腰を入れようとしているのが、なんとレアル・マドリーらしい。選手の代理人はスポーツマネジメントも手掛ける『Steller Group』社の代表を務めるジョナサン・バーネット氏で、かつてガレス・ベイルのマドリー移籍を実現させた人物である。トッテナムとマドリーの両方に顔が利くというわけだ。
 
 とはいえ、スパーズ(トッテナムの愛称)は当然、徹底抗戦の構え。以前は主軸のスタープレーヤーをいとも簡単に売却する人材供給クラブだったが、マウリシオ・ポチェティーノ監督の下で主軸を放出しない堅調なチーム強化を推し進め、いまや欧州を代表するクラブへと成長を遂げた。新シーズンからはついに待望の新スタジアムもこけら落としを迎える。ハリー・ケインやクリスティアン・エリクセン、デレ・アリなど引き抜きの噂が絶えない注目銘柄は多いが、彼らともどもトリッピアーは「Not On Sale(売りに出されてはいない)」なのだ。


 
 それでも有事に備えて、トッテナムは違約金の額面を設定しているという。『The Sun』は「今年に入ってから新たに5年契約を結んだ(2023年6月まで)。もはや値札は5000万ポンド(約75億円)にのぼる」と驚愕の数字を示し、「それでもマドリーが引き抜いたとすれば、英国人史上最高額になるだろう」と記した。
 
 4年前まで下部リーグでのプレー経験しかなく、スパーズでレギュラーの座を射止めたのは2016-17シーズンの後半戦から。イングランド代表としてのキャリアもまだ1年とかなり浅い。絵に描いたようなトリッピアーの成り上がりストーリーは、この夏にマドリードの地で新たなチャプターに切り替わるのだろうか。
 
 マドリーは今夏の移籍市場で右SBの俊英をすでに獲得済みだ。レアル・ソシエダからスペイン代表の有望株、アルバロ・オドリオソラを3000万ユーロ(約39億円)で釣り上げた。しかもファーストチョイスは、これから脂が乗ってくる26歳のスペイン代表レギュラー、ダニエル・カルバハルだ。
 
 かなり現実味が乏しいニュースながら、同紙は「(前述の)『Steller Group』が絡んでいるため、なにが起きてもおかしくない」と綴っている。
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