ナポリ会長の「年寄り」発言に不快感示したベンゼマ、ミランとの水面下交渉で移籍を了承!?

2018年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「9番はみんなをおかしくさせる」

すでにマドリーで始動しているベンゼマ。写真は、加入したばかりのヴィニシウス(左)と。新シーズン、若きスター候補生との前線でのコンビプレーを見ることはないのか。 (C) Getty Images

 ユベントスがクリスチアーノ・ロナウドを獲得したことで、昨シーズン、彼らとセリエAのタイトルを争ったナポリにも、大型補強の可能性が取り沙汰されている。
 
 候補として報じられるのは、OBでもあるパリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニや、同じパリSGのアンヘル・ディ・マリア、そしてレアル・マドリーのカリム・ベンゼマといったビッグネームだ。
 
 だが、イタリア『Sport Mediaset』によると、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は7月20日に、「カバーニがサラリー半減を呑むとは思わない」とコメント。高額年俸のカバーニをナポリが獲得するのは難しいとの見解を示した。
 
 さらにデ・ラウレンティス会長は、ディ・マリアとベンゼマの獲得についても「全く間違えている」と、カルロ・アンチェロッティ新監督と若手重視で一致していると述べた。
 
「彼らのことは、完全にリスペクトしている。だが、なぜ2人の"年寄り"を獲らなければいけない?」
 
 このに、ベンゼマは気分を害したようだ。SNSでデ・ラウレンティス会長のコメントを伝える記事を紹介し、「リストにまた新たな狂人。9番はみんなをおかしくさせる」と、"年寄り"発言に反論した。
 
 実際、30歳のベンゼマが欲しいというイタリアのクラブもあるようだ。『Sky Sport(スカイスポーツ)』は同日、ミランがベンゼマに接触していると報じている。
 
 ミランはこの日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への訴えが部分的に認められ、新シーズンのヨーロッパリーグに出場できることが決まった。これにより、滞っていた補強活動に注目が集まっている。
 
 ただ、スカイスポーツによると、ミランはCASの裁定が下る前から、ベンゼマ側に働きかけていたようだ。先日、選手の代理人がミラネッロを訪れ、マッシミリアーノ・ミラベッリSDとジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が交渉に当たったという。
 
 報道によれば、ガットゥーゾ監督はベンゼマとも直接話しており、選手も移籍を了承する姿勢を示しているとのこと。ミランはマドリーと同じ年俸で、かつ1年長い契約を用意しているという。また、スカイスポーツは、ベンゼマとフロレンティーノ・ペレス会長が良好な関係で、両者の「紳士協定」から移籍が認められる可能性もあると伝えた。
 
 C・ロナウドに続き、「BBC」のもうひとりがセリエAに挑戦するのか。欧州で戦う権利を手にしたミランの今後に動きが注目される。
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