「今後、日本の舵を握るのはシバサキだ」東欧メディアが柴崎岳を次世代のリーダーと絶賛

2018年07月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「シバサキは日本の主要艦と呼べる存在だ」

長短のあるパスを織り交ぜ、多彩な攻撃の起点となった柴崎。長谷部が引退した今、新たなリーダーとしての役割を担うのではと期待されている。(C)Getty Images

 ベスト16でロシア・ワールドカップを終えた日本の活躍を、「大会前の評判からは考えられない活躍ぶりだ」と驚嘆したメディアがある。チェコのサッカー専門メディア『euro fotbal』だ。

 同メディアはワールドカップに出場した全32か国のレビューをまとめて発表。なかでも、アジア出場枠から唯一、決勝トーナメントに進んだ日本の奮闘ぶりを驚きとともに称賛している。

 同メディアにおける日本の監督評はこうだ。

「監督のアキラ・ニシノは、解任されたハリルホジッチ氏の後を継いで、このチームにインスピレーションを与えた。結果的には良かったのかもしれない。開幕前のパラグアイ戦で光ったシンジ・カガワとタカシ・イヌイのコンビを攻撃の中心にし、不安定だったケイスケ・ホンダを"切り札"として活用した判断は素晴らしい。

 コロンビア戦のレッドカードは確かにラッキーな一面ではあるが、思い切って起用したガク・シバサキ、ゲン・ショウジもいい働きをみせた。

 ベルギー戦では相手があまりにも鮮やかにゴールを決めたが、最後まで諦めずに戦った日本のプレーは誇りに思っていい」

 そして、"最も印象的なプレーヤー"に選ばれたのが、柴崎岳だ。

「かつて日本代表を支えていたヤスヒト・エンドウは、彼を後継者と表現していた。その時点では早すぎる指名だと思われていたが、ロシア・ワールドカップにおけるシバサキは、日本の主要艦と呼べる存在であり、チームの舵取りをする可能性を秘めている。

 スペインでプレーする彼は中盤の底で長短のパスを分配し、セネガル戦では対角線上にパスを供給したプレーがゴールにつながった。ベルギー戦では意外性のあるスルーパスが前線に届き、得点を生んだ。日本が"レッドデビルス"(ベルギー代表の愛称)から2点を奪ったことは偶然ではなく、躍動の源は彼の美しいとも呼べるプレーだった。彼が最高だ」

『euro fotbal』は、柴崎にはリーダーとしても十分な素質があり、今後の日本代表を背負っていくだろうと高く評価している。

 また、ディフェンス陣についても言及し、「ゲン・ショウジ、マヤ・ヨシダ、ユウト・ナガトモの奮闘。特に、ヒロキ・サカイはリュディ・ガルシア(マルセイユ監督)の下でこれほど成長したかという驚きがあった」と称えている。

 ロシア・ワールドカップでの活躍で注目を集めた選手たちは、各々のクラブチームに戻り、再び4年後へのスタートを切る。彼らが今後どのように羽ばたくのか。日本国内だけではなく、世界のサッカーファンも注目しているといえそうだ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事