「スポーツ界史上最大の成功だ!」あの格闘界の“最強愛国戦士”がクロアチア代表を大絶賛!【ロシアW杯】

2018年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「価値ある銀メダル」と代表戦士を労う

国を代表して戦ったモドリッチらの奮闘を称えたのは、クロアチアきってのアスリートであるミルコ・クロコップだ。 (C) Getty Images

 数多の名ゴール、名シーン、名勝負を生んだロシア・ワールドカップは、フランスの優勝で幕を閉じた。その大会を締めくくる決勝でクロアチアは、惜しくも悔し涙を流すことになった。

 試合後には、主将のルカ・モドリッチが、「間違いなく引きずる」と悲痛な面持ちで漏らすなど、選手やスタッフたちは一様に失意に暮れた。だがしかし、国内からは史上初のファイナリストとなった代表戦士たちに賛辞が相次いだ。

 その中で、「最大の驚きと成功を見た」と絶賛したのは、クロアチア・スポーツ界を代表する"格闘王"ミルコ・クロコップだ。

 クロコップは、1990年代から2000年代初頭にかけて、K-1や総合格闘技のPRIDE、UFCといったリングに上がり、エメリヤンコ・ヒョードル、ヴァンダレイ・シウバらとともに格闘界に一大センセーションを巻き起こし、数々のチャンピオンベルトを手にしてきた。

 また、「最強の愛国戦士」「ターミネーター」といった異名で日本でも親しまれたクロアチアきってのアスリートは、元警察官であり、国会議員としても4年間に渡って活動した一面を持ち、博識のある人物としても知られている。
 
 そんな祖国クロアチアで絶大な人気と知名度を誇るクロコップは、15日の決勝後に地元放送局『Dnevnik Nova TV』の番組内で、「価値のある戦いだった」と、ロシアで躍動した代表チームを称えた。

「私を含め、おそらく国民全員が決勝進出に驚いている。もし、開幕前にこうなることを予想しているものがあるとすれば、それはSF小説か何かだ。何かを手にするためには、時々、運を必要とするんだ。彼らはタイトルを手に出来たかもしれないが、私はそれ以上に価値のある銀メダルだと思っている」

 さらにクロコップ氏は、世界にクロアチアの名を広めた意味でも、今回のワールドカップが「スポーツ界で史上最大の成功だ」と持論を展開した。

「結果は残念ではあるが、クロアチアのスポーツ界史上最も偉大な成功であり、クロアチアを広める最大のプロモーションになった。政治的な機会を除いて、これほどまでに私たちの故郷を宣伝するものは他にない。本当に素晴らしい戦士たちだ」

 惜しくもフランスに力及ばなかったクロアチアだが、その死力を尽くした姿は、クロコップをはじめとする母国の人々の胸を打ったようだ。
 
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