衝撃ミドルで4点目! 記録づくめの19歳エムバペが“史上2番目に若い”W杯決勝得点者に【ロシアW杯】

2018年07月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

あのジダンと肩を並べる「大会4得点」

決勝でもきっちりゴールを決めた“モッてる19歳”エムバペ。新たなスーパースター伝説の始まりだ。(C)Getty Images

 3-1で迎えた65分、フランス代表が誇る若き韋駄天がクロアチア守備網を切り裂いた。ペナルティーアーク付近でボールを受けると、小さな振りで右足を一閃! 敵GKダニエル・スバシッチを抜き、決定的な4点目を挙げたのだ。
 
 19歳にして背番号10を担ったエムバペは、今大会で期待に違わぬハイパフォーマンスを披露した。グループリーグ2戦目のペルー戦でワールドカップにおける同国史上最年少ゴールを決めると、日曜日のクロアチア戦では決勝のピッチに立った史上3人目の10代選手に。さらにそのクロアチア戦でゴールを決め、17歳のペレに次ぐ2番目に若いファイナル・スコアラーとなったのである。
 
 大会4得点は、フランス代表のワールドカップ史で最多タイの記録。1位は1958年スウェーデン大会のジュスト・フォンテーヌが13得点を挙げてずば抜けているが、2位の座を1998年フランス大会のジネディーヌ・ジダン、そして同じく決勝で1得点を挙げた僚友アントワーヌ・グリエーズマンと分け合うこととなった。これもまたひとつの偉業だろう。

 
 そして当然と言うべきか、FIFA(国際サッカー連盟)が選ぶ「大会ベスト・ヤングプレーヤー賞」に選出された。ゴールデンボール賞(大会MVP)との2冠も取り沙汰されたが、そちらは獅子奮迅の活躍を見せたクロアチア代表の主将、ルカ・モドリッチが受賞している。
 
 パリ・サンジェルマンのスピードスターには現在、レアル・マドリーからの強い関心が伝えられている。もし実現すればその移籍金は、ネイマールが昨夏にバルセロからパリSGに移籍した際の史上最高額、2億2200万ユーロ(約286億円)を超えるのではないかと言われている。
 
 記録づくめの19歳が、大会後もドデかいレコードを更新するかもしれない。

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