CLローマ戦で襲撃されたリバプールのサポーター、約3か月ぶりに意識を取り戻す

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「意識が回復した」務め先の会社が発表。

リバプールの選手たちの願いが通じたのか、コックスさんは約3か月ぶりに意識を取り戻した。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝というビッグマッチを観戦しに出かけ、相手チームのサポーターによる不当な暴力に倒れてから約3か月。家族の元に、ようやく良い知らせが届いた。

 イギリスやイタリアのメディアによると、4月24日のCL準決勝第1レグの試合前、ローマのサポーターに襲われたリバプール・サポーターのショーン・コックスさんが、意識を取り戻したという。

 大のリバプールファンというコックスさんは、2004年以来となるCL決勝の舞台を目指していたチームを応援すべく、アイルランドから本拠地アンフィールドへ出向いた。だが試合前にパブで襲撃され、危篤状態に陥った。
 
 事件を受け、リバプールはコックス家に対する支援を表明。ユルゲン・クロップ監督は暴力への怒りを露にし、ローマの選手たちも第2レグを前に「頑張れ、ショーン」と書かれたTシャツを着るなど、コックスさんへの支援を強調していた。

 コックスさんを襲った悲劇に、世界のサッカーファンも心を痛め、イギリス『Liverpool Echo』やイタリア『Sky Sport』といったメディアによると、世界中から医療費として9万ユーロ(約1200万円)が寄付されたという。

 そして事件から約3か月、英伊両メディアによると、コックスさんの意識が回復したという。務め先の会社が発表したとのことだ。

 もちろん、予断は許さないのだろう。会社は「ポジティブに、だが非常にゆっくりと回復が進んでいるところ」とも明かし、今後もコックスさんの回復を祈ってほしいとつけ加えている。

 このままコックスさんが健康を取り戻し、ふたたび愛するリバプールをスタジアムで応援する日が訪れることを願うばかりだ。
 
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