決勝ハットなら得点王も!? 怪物エムバペがワールドカップ史上3人目の快挙達成へ

2018年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去2例で照らせば「フランス有利」か

10代にして10番を背負い、決勝のピッチに立つエムバペ。まさに60年前のペレと同じだ。偉大なる先達はファイナルで2発を叩き込んだが、はたして。(C)Getty Images

 いよいよ今夜に迫ったロシア・ワールドカップ決勝、フランスvsクロアチアの大一番。前者が勝てば20年ぶり2回目、後者が制すれば初の世界一に輝く。
 
 大会公式のゴールデン・ボール(MVP)候補にも挙がっているのが、フランスが誇る若き韋駄天キリアン・エムバペだ。19歳とは思えない度胸満点のパフォーマンスを随所で披露し、ここまで3得点をマーク。もし決勝でハットトリックを達成すれば、現在得点ランキングでトップに立つハリー・ケイン(イングランド)の6得点に並ぶ。個人2冠も決して夢ではないだろう。
 
 まさにモンスター級の働きを見せているエムバペだが、決勝のピッチに立てば、ワールドカップ史上3人目の快挙を達成することになる。ほかでもない、10代のファイナリストとなるのだ。意外と過去の例は少なく、1958年スウェーデン大会のブラジル代表FWペレと、1982年スペイン大会のイタリア代表DFジュゼッペ・ベルゴミのふたりしかいない。

 
 17歳のペレは決勝のスウェーデン戦で2ゴールを決めてセレソンの初優勝に多大な貢献を果たした。かたや18歳のベルゴミ(ヒゲをたくわえた風貌は20代後半に見えた)は持ち前のハードチャージで西ドイツの強力攻撃陣に立ち向かい、こちらもアッズーリ3度目の戴冠に尽力したのだ。
 
 つまり、過去の2例はどちらも10代選手を擁したチームが勝ち、その活躍がキーポイントになっていた。はたして今回はいかなる結末を迎えるのか。シミュレーションが多いなど批判の声が高まっているエムバペだが、終わり良ければすべて良し。胸のすくようなハイパフォーマンスに期待だ。
 
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