「モドリッチは我々のリーダー、バロンドールを3つあげたい」 クロアチアの連盟会長が決勝に意気込み

2018年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

かつてボバンがいたように、いまはモドリッチがいる。

98年のフランス・ワールドカップの得点王でもあるシュケル会長。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップ準決勝でイングランドを下したクロアチアは、7月15日の決勝でフランスと対戦する。史上初のファイナルでめざすのは9番目の優勝国になることだ。

 クロアチアのこれまでの最高成績は、1998年大会の3位だった。当時の主力で現在サッカー連盟の会長を務めるダボル・シュケルは、イタリア紙『Corriere della Sera』で「信じられないことだ」と喜びを表わしている。

「我々は1998年の3位という快挙は二度と繰り返せないものだと思っていた。だが、もうすでに今回のチームはその上をいっているんだ」
 
 多くの強豪が早々に敗退した今大会において、クロアチアの躍進はいわばサプライズでもある。だがシュケル会長は、「クオリティーのあるチームだとみんなに認めてもらえたと思う。ただ、それだけじゃ足りない」と、クロアチアの力を誇った。

「クロアチアは小国だが、敬意を払うべきだ。我々はどこが相手でも倒せると示してきた。それは、ピッチに向かうのがフェラーリやロレックスではなく、11人の戦士だからだ。そして、我々はつねにファイトしてきた」

 その好例としてシュケル会長が挙げたのが、キャプテンマークを巻くルカ・モドリッチだ。「彼がやっていることを見たまえ。延長戦でもあらゆるボールに飛び込んでいく」とコメント。「投票権があるならバロンドールを3つあげたいくらい」と絶賛している。

「ルカは我々のリーダーであり、こういう選手がいるのは大きい。1998年の我々に素晴らしい選手であり素晴らしい人間であるズボニミール・ボバンがいたように、いまはモドリッチがいるんだ。勝ち進んでいくには、こういう最高級の選手がベストの状態であることが必要となる」

 だが、そのモドリッチをはじめ、クロアチア陣営は疲労が懸念される。3試合続けて延長戦をこなし、フランスよりも1試合分長く戦ってきたからだ。

 だがシュケル会長は、「準備ができていないなら、とっくに帰国していたはずだ。私は自信を抱いている」と、優勝への意気込みを露にした。

「デンマーク、ロシア、イングランドとの試合前に言ったのと同じことを繰り返しておく。五分五分だ。我々は死ぬまで戦う」

 15日の決勝で、クロアチアの11人の戦士たちは、モスクワのルジニキ・スタジアムのピッチでふたたび熱い戦いを見せてくれるはずだ。その先に、初の栄光は待っているだろうか。
 
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