【W杯 決勝トーナメント1回戦プレビュー】フランス対ナイジェリア戦

2014年06月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

勢いに乗るフランスが守りを固める相手をいかに攻略するか!?

グループリーグでは3ゴールを挙げた好調ベンゼマ。ノックアウトラウンドでは、ますますその一撃が重要性を増す。 (C) Getty Images

決勝トーナメント1回戦
フランスナイジェリア
13:00(日本時間1日1:00)キックオフ
ナショナル(ブラジリア)
 
【フランスの視点】
 
 グループリーグを最高の形でスタートし、首位で決勝トーナメントに駒を進めたフランス。スタメンをいくらか入れ替えたエクアドル戦ではスコアレスに終わったものの、4年前の悲惨な状況を考えれば、文句なしの出来である。
 
 1998年フランス大会以降、一大会おきに決勝進出を果たしており、この"法則"を持ち出して早くも国内では好成績を期待する声が上がっているが、FWカリム・ベンゼマは「ここで自信過剰になってはいけない」と慎重な姿勢を崩していない。
 
 グループリーグではどの国よりも多くのシュートを放ち、攻撃的な姿勢を緩めなかったフランス。「暑さについてはナイジェリアのほうが慣れている」とディディエ・デシャン監督は相手を警戒するが、この一戦でも4-3-3のフォーメーションで攻守に厚みを持たせながら主導権を奪うというスタイルは変わらないだろう。
 
 そのうえで鍵を握る3MFの一角に、グループリーグ最終戦では累積警告で出場停止だったMFのヨアン・キャバイエが復帰したことは大きい。前線のマテュー・ヴァルビュエナもスタメン復帰を果たしそうだ。一方、DFのママドゥ・サコは太ももを痛めている。
 
[試合結果]
第1戦:○3-0 ホンジュラス
第2戦:○5-2 スイス
第3戦:△0-0 エクアドル
 
[得点者]3点:ベンゼマ 1点:ジルー、マテュイディ、ヴァルビュエナ、シッソコ
[警 告]2回:キャバイエ 1回:エブラ、ポグバ
 
【ナイジェリアの視点】
 
 98年大会以来の決勝トーナメント進出を果たしたアルジェリア。大会に入ってもボーナスの支払いをめぐって練習ボイコットなどの問題を起こし、同国大統領の介入にまで発展したものの、ピッチ上ではしっかり結果を残した。
 
 グループリーグ2試合で相手を完封した守備力を活かし、カウンターからチャンスを作るという戦い方が、このフランス戦で見られるだろう。守備については、所属クラブのリール(フランス)で1062分無失点というリーグ・アンの新記録を樹立したGKヴィンセント・エニェアマが中心となる。
 
 攻撃では、アルゼンチン戦で2ゴールを挙げたFWのアーメド・ムサがキーマンだ。スティーブン・ケシ監督もその才能を絶賛しており、チャンスメーカーとして、ゴールゲッターとして、さほど多くはないであろう攻撃機会をどれだけ有効活用できるか注目される。
 
 FWのヴィクター・モーゼスが筋肉系の負傷で出場できるかどうか微妙な他、同じくFWのマイケル・ババトゥンデが練習で手首に大きな怪我を負った模様だ。
 
[試合結果]
第1戦:△0-0 イラン
第2戦:○1-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ
第3戦:●2-3 アルゼンチン
 
[得点者]2点:ムサ 1点:オデムウィンギー
[警 告]1回:ミケル、オメルオ、オシャニワ
 
◆対戦成績&試合結果
 
フランス
1敗
ナイジェリア
 
2009年6月2日 フランス 0-1 ナイジェリア
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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