【W杯展望|クロアチア×イングランド】 下馬評ではイングランドが優勢。クロアチアは疲労の蓄積が気になるところだ

2018年07月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

絶好調の守護神対決、軍配が上がるのは?

故障者/クロアチア=ヴルサリコ(DF) イングランド=なし
出場停止/クロアチア=なし イングランド=なし

ロシア・ワールドカップ 準決勝
クロアチア-イングランド
7月11日(水)21:00(日本時間27:00)キックオフ/ルジニキ(モスクワ)

 
 初の決勝進出を目指すクロアチアと、52年ぶりのファイナル進出を目指すイングランドが対戦する準決勝は、下馬評ではイングランドがやや優勢と見られている。
 
 クロアチアは決勝トーナメントに入ってからデンマーク、ロシアと2戦続けて120分の激闘を繰り広げ、PK戦の末に勝ち上がってきただけに疲労の蓄積が懸念される。
 
 準決勝でドマゴイ・ヴィーダのゴールをアシストするなど、大会を通してルカ・モドリッチが出色のパフォーマンスで違いを生み出している。劣勢でもガラリと局面を変えられるこの司令塔が、鍵を握るのは間違いない。
 
 一方のイングランドは、準決勝で堅守のスウェーデンを打ち破った。とくにハリー・マグワイア、ジョン・ストーンズらをターゲットとするセットプレーは大きな武器で、高さに自信を持つスウェーデン相手にもゴールを奪ってみせた。
 
 クロアチアのズラトコ・ダリッチ監督が、「厄介なのはスターリング。あのスピードと打開力は尋常ではない」と語るように、ラヒーム・スターリングもキーマンのひとり。スピード勝負に持ち込めれば、速さに弱いクロアチアの最終ラインは混乱をきたすはずだ。
 
 そして両チームに共通するのが、絶好調の守護神を擁する点。イングランドのジョーダン・ピックフォードは、2戦連続のマン・オブ・ザ・マッチに輝き、クロアチアのダニエル・スバシッチは2試合で4本のPKストップを記録した。
 
 スバシッチはロシア戦で痛めた太腿の状態が気になるところだが、延長やPK戦にもつれ込む可能性も低くないだけに、最終的にはどちらのGKがノッているかが勝負の分かれ目になるかもしれない。
 
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