「どうして責められる?」 「胸を張っていい」 勇敢に戦い敗れたベルギーに母国メディアは賛辞!【ロシアW杯】

2018年07月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

高評価に値する健闘ぶり!

主将のアザールを中心に、フランス陣内に攻め入ったベルギーだったが、相手の牙城は堅く、最後まで打ち破ることはできなかった……。 (C) Getty Images

【7月10日・サンクトペテルブルク|準決勝 フランス 1-0 ベルギー】

 史上初の決勝進出はならなかったが、ベルギーの堂々たる戦いぶりは国民の胸を打ったようだ。

 セットプレーからウンティティのヘッド弾によって失点を喫したベルギーは、その後、反撃に転じたが、守護神ユーゴ・ロリスらによるフランスの堅守に阻まれ、最後まで1点を守り切られてしまった。

 それでも、個々の力に加え、指揮官のロベルト・マルティネスが加えた戦術的なエッセンスによって、精鋭軍団フランスを追い詰めたことは確かで、彼らはグッドルーザーと呼ぶに相応しい戦いを披露した。

 試合後、そんな代表戦士たちに賛辞を贈ったのは、ベルギー公共放送「RTBF」だ。

 戦評において、「悪魔の夢は、冷徹なレ・ブルーによって準決勝で潰えることになった。フランスの分厚い守壁に対して、我々の猛攻は不十分だったのだ」と書き出した同メディアは、それでもW杯で32年ぶりのベスト4入りを成し遂げた母国の英雄たちを、批判することはしなかった。

「フランスに夢を打ち砕かれ、幻滅させられたことは痛恨だ。だが、それでも我々の戦士は頭を上げ、胸を張っていい。

 彼らはグループリーグを無敗で勝ち抜き、日本との接戦を制し、ブラジルには番狂わせを演じ、忘れることのできない一大叙事詩と言うべき大会を謳歌し、我々国民に忘れることのできない感動を与えてくれたのだ。その健闘を、どうしたら責められるのだろうか」

 フランスに敗れはしたものの、決して怖気づくことなく、最後まで勇敢に戦ったベルギー。14日に行なわれる3位決定戦では、1986年メキシコ大会で挙げた4位を超える成績を目指す。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事