【W杯 決勝トーナメント1回戦プレビュー】コスタリカ対ギリシャ戦

2014年06月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

予想外のカードが実現。勝敗の鍵を握るのは先制点の行方か!?

グループリーグ突破でも大きな満足感を得ているコスタリカだが、このチームにはもっと上を狙える力がある。 (C) Getty Images

決勝トーナメント1回戦
コスタリカギリシャ
17:00(日本時間30日5:00)キックオフ
ペルナンブーコ(レシフェ)
 
【コスタリカの視点】
 
 初出場でグループリーグ突破を決めた90年イタリア大会以上の驚きを、今大会のコスタリカは世界に与えた。"死のグループ"で蚊帳の外にいると思われたチームが、首位通過を果たしたのだから、それも当然だろう。DFのマイケル・ウマニャは「誇りに思うし、大きな自信になった。やるべきことを粛々とやった結果だ」と語っている。
 
 ただ、対戦相手がギリシャになったことについては、コスタリカも驚いているようで、MFのイェルティン・テヘダは「コロンビアかコートジボワールだと思っていた」と明かしている。まさに、予想外の組み合わせということだろう。
 
 ギリシャのオリンピアコスでプレーした経験があるホエル・キャンベルは「ギリシャのチームからは、先に点を取ることが大事」と語っているが、堅守のチームを前がかりにして隙を作らせるためにも、先制点は重要なポイントとなるだろう。
 
 グループリーグ最終戦のイングランド戦ではスタメンを外れたウマニャと左MFのクリスティアン・ボラーニョスだが、ギリシャ戦では先発出場となるだろう。
 
[試合結果]
第1戦:○3-1 ウルグアイ
第2戦:○1-0 イタリア
第3戦:△0-0 イングランド
 
[得点者]1点:キャンベル、ドゥアルテ、ウレーニャ、B・ルイス
[警 告]1回:クベロ、ゴンサレス
 
【ギリシャの視点】
 
 グループリーグ最終戦でコートジボワールを劇的に下し、初の決勝トーナメント進出を果たしたギリシャ。「この大きな勝利で我々は自信を得ることができた」と語るフェルナンド・サントス監督は、実は6月末日で契約が切れる。ギリシャ・サッカー協会もグループリーグを突破するとは考えていなかったということだろう。2004年の欧州制覇に続く、ギリシャ・サッカーの起こした奇跡だった。
 
 コスタリカとの戦い方は、これまでと何ら変わりはない。「我々は守り方を心得ているし、カウンターのやり方も分かっている」とサントス監督が語る通り、しっかり守備を固めて、機を見て少ない人数で攻めることになる。
 
 日本戦で2度の警告を受け、コートジボワール戦は出場停止だったコンスタンティノス・カツラニスが復帰してくるのは、ギリシャにとっては好材料である。
 
 逆に不安材料としては、GKオレスティス・カルネジスが打撲で練習を休んでいたこと。また、MFのパナギオティス・コネは負傷により、出場は難しいと見られている。
 
[試合結果]
第1戦:●0-3 コロンビア
第2戦:△0-0 日本
第3戦:○2-1 ギリシャ
 
[得点者]1点:サマリス、サマラス
[警 告]2回:カツラニス 1回:パパスタソプーロス、サルピンギディス、トロシディス、サマラス
[退 場]1回:カツラニス
 
◆対戦成績&試合結果
 
コスタリカ
対戦なし
ギリシャ
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事