本誌ライター陣が推奨する日本代表の次期監督は? ロシア後の新監督に相応しいのはクリンスマンなのか!?

2018年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

現状のまま次期監督との交渉を進めても拙速の感は否めない

左から、吉武博文氏、ホルヘ・サンパオリ・アルゼンチン代表監督、西野朗日本代表監督、ユルゲン・クリンスマン氏、マウリツィオ・サッリ・前ナポリ監督。(C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップで惜しくも8強を逃した日本代表の次期監督選びに、注目が集まっている。一部報道では、元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏の名前が浮上しているが、果たして、ロシアの地で躍動した日本代表をさらに進化させ得る、新監督に相応しい人物は誰なのか? サッカーダイジェスト誌で健筆をふるう4人のライター陣に推奨する監督を挙げてもらった。
 
 
◆加部 究氏(スポーツライター)
 
第一候補:吉武博文
第二候補:アーセン・ヴェンゲル
 
 JFA(日本サッカー協会)は、まず日本の方向性を明確に語れる技術委員長を決め、その方針に則って適任者を探る必要がある。早くも代表監督との交渉を進めているようだが、それでは過去を顧みない拙速になる。
 
 技術委員長が、ロシア・ワールドカップの総括をして、その上で今後の進むべき道を明示する。監督選びは、それからだ。もしロシアでの日本の戦い方が未来を示唆しているなら、西野氏に技術委員長に復帰してもらう方法もあるのでは。
 
 大前提はそれなりに日本サッカーへの知識を備え、世界で戦える可能性を信じ、さらにそのためのアイデアを備えていること。また3度跳ね返されたベスト16以上に進むには、他に例を見ない独自の道を模索していく必要があると思う。
 
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◆清水英斗(サッカーライター)
 
第一候補:ホルヘ・サンパオリ
第二候補:ユルゲン・クリンスマン
 
 ロシア・ワールドカップで著しく評価を下げたサンパオリだが、アルゼンチン代表は特殊すぎる環境。チリ代表、セビージャ時代を考えれば、日本代表にアグレッシブなポジショナルサッカーを指導できるはず。おそらくアルゼンチン代表は辞任するだろう。チャンスがあれば、お買い得かもしれない。ただ、腕のタトゥーがあまりにも大胆過ぎて、難色を示す向きもありそうだが……。
 
 一方、クリンスマンは候補の最上位に名を連ねている様子。指導者ではなくマネージャーなので、科学志向、データ志向のアプローチが見られそうだが、正直、どのような改革をするのかよく分からない。就任前にプロジェクトをしっかりと話し合う必要がある。また、彼の場合はドイツ時代のレーヴのように指導者として有能なアシスタントが不可欠。セットで判断しなければならない。
 

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