【W杯展望|ロシア×クロアチア】勢いに乗る開催国か? それとも充実のタレント軍団か?

2018年07月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

司令塔対決の行方が勝負の鍵

故障者/ロシア=ジルコフ(DF) クロアチア=なし
出場停止/ロシア=なし クロアチア=なし

ロシア・ワールドカップ 準々決勝
ロシア-クロアチア
7月7日(土)21:00(日本時間27:00)キックオフ/フィシュト(ソチ)

 
 旧ソ連時代以来36年ぶりにベスト8に進出したロシアと、20年ぶりの準々決勝となるクロアチアの東欧対決。両チームとも決勝トーナメント1回戦は、苦しみながらもPK戦を勝ち抜き勝負強さを発揮した。
 
 開催国のロシアは今大会、スタニスラフ・チェルチェソフ監督の采配がとにかく当たっている。開幕戦では途中からピッチに送り出したアルテム・ジューバとデニス・チェリシェフがゴールを決め、決勝トーナメント1回戦では、スペイン相手に守勢に回ることを考慮し、3バック(実質5バック)を選択。見事に最小失点に抑えた。
 
 この試合ではおそらく、グループリーグと同様に4バックに戻すはずだが、注目は初戦で負傷交代したアラン・ジャゴエフの起用法。すでに全体練習に復帰しており、使える目途は立っている。策士チェルチェソフがどのタイミングでこのジョーカーを切るのかが一つのみどころだ。
 
 
 クロアチアは攻撃陣のタレントの質では、ロシアを大きく上回る。デンマーク戦でマリオ・マンジュキッチが待望の今大会初ゴールを決めたのも好材料だ。ルカ・モドリッチ、イバン・ラキティッチと、出し手は好調を維持しているだけに、このエースストライカーが自信を取り戻したのは非常に大きい。
 
 守っては、PK戦で3本のシュートをセーブしたダニエル・スバシッチが絶好調。守備陣全体もここまでのところ大きな破綻は見せていない。懸念材料はCBのデヤン・ロブレン。所属するリバプールでは重要な試合で時折り、致命的なミスを犯すだけに、この大事な試合で悪癖を覗かせないか、やや不安が残る。
 
 おそらく最終的に試合の行方を左右するのは、モドリッチとアレクサンドル・ゴロビンの両司令塔の出来。どちらが攻撃のタクトを握れるのか。仮にゴロビンに軍配が上がるとすれば、前回大会のハメス・ロドリゲスのように一気に世界的スターの仲間入りを果たすことになるだろう。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事