「言ったじゃないか…」スペイン代表FW、同僚のPK失敗を予知? 指揮官にキッカー交代を進言!?【ロシアW杯】

2018年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

テレビカメラが捉えた行動とは?

PK直前に指揮官のイエロ(右)へキッカーの変更を進言していたD・コスタ(左)。“たられば”だが、この助言を鵜呑みにしていたらスペインはもしかしたら……。 (C) Getty Images

 クラブでも代表でもチームメートとあり、彼は何かを感じ取っていたのだろうか。それとも――。

 ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦で、PK戦の末に開催国ロシアに敗れたスペイン。先攻だったPK戦で決め手となったのは、3番手コケ、そして最終キッカーのイアゴ・アスパスの失敗だ。

 スペイン紙『Marca』によると、後半途中にベンチへ下がっていたジエゴ・コスタは、コケがPKキッカーを務めることに懸念を示していたのかもしれない。

『Deportes Cuatro』のカメラが捉えた映像を受けての報道として『Marca』が伝えたところによると、D・コスタはフェルナンド・イエロ監督にコケをキッカーにしないように訴えていたという。これを受け、指揮官はコケ本人に確認したうえで、「大丈夫」と太鼓判を押したとみられている。
 

 だが、D・コスタは納得がいかなかったのか、主将セルヒオ・ラモスにもコケを使わないように進言。これを受け、S・ラモスはコケに「蹴りたいか?」と尋ねたようだ。だが、コケはここでも「イエス、イエス」と返答し、ペナルティースポットへと向かった。

 結局、コケのPKはロシア守護神イゴール・アキンフェエフに阻まれた。すると、ベンチ前で仲間と一緒に見守っていたD・コスタは、イエロ監督のほうを何度か見て「言ったじゃないか」と口にした。

 D・コスタが本当に進言していたとして、その理由は定かではない。普段からアトレティコ・マドリーで一緒にプレーしているコケに何かを感じ取ったのかもしれないし、120分を戦った仲間の疲労に不安を覚えたのかもしれない。

 そしてもちろん、イエロ監督がキッカーを替えたとして、それが勝利につながったかどうかは、今では知る由もない。残されたのは、スペインがベスト16で敗退したという事実のみだ。
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