【ブラジル2‐0メキシコ|W杯選手採点&寸評】規律正しかったスター軍団。“王国”のエンジンが温まってきた!

2018年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブラジル――劣勢に立たされたのは序盤だけ。

(C)SOCCER DIGEST

[ロシアW杯決勝トーナメント1回戦]ブラジル2-0メキシコ/7月2日/サマラ・アレーナ(サマラ)

【ブラジル|採点・寸評】
チーム 7.5
周到な準備をして臨んだメキシコの圧力を受けて、序盤はやや劣勢に立たされたが、25分を過ぎたあたりから徐々に持ち直していく。ポゼッションでは下回るも、逆襲時の鋭さが増していき、後半に結果に結びつける。ウィリアンの折り返しをネイマールが決めて先制すると、終盤にはネイマールのシュートが流れたところに途中出場のフィルミーノが詰めて勝負を決めた。保持率は46%ながら、枠内シュートは10と多くのチャンスを作って相手を圧倒。復権を期す王国のエンジンが温まってきた。

[GK]
1 アリソン 6.5
序盤の劣勢時を含め、決定機を作られることはほとんどなく、出番は少なかった。ハイボールのパンチが弱くなったシーンもあったものの、終始落ち着いた振る舞いで、不安はなし。フィードの精度も悪くなかった。

[DF]
2 チアゴ・シウバ 7
最終ラインを統率したキャプテンは派手な働きこそなかったが、周囲を動かしながら、クリーンシートを実現。激しくもクリーンなチャレンジで相手を封じ、つなぎ役としてもシンプルで正確なパスをさばき、見事なスルーパスを通すことも。

3 ミランダ 6.5
研ぎ澄まされた予測能力で危険を察知し、相手の背後に素早く忍び寄って自由を奪った。序盤にエルナンデスの対応でバランスを崩しそうになったが、問題には発展せず。身体を投げ出すようなブロックも見せた。

6 フィリペ・ルイス 6
職人肌のベテランは序盤、ロサーノのスピードあふれる仕掛けに後手を踏んだ。ピンチになりそうなシーンではしっかりブロックしたが、イーブンボールに深く足を出しイエローカードを提示されることも。

22 ファグネル 6.5
対峙するベラにグアルダードが加勢してきた序盤はやや苦しんだが、ブラジルのペースになってからは、巧みなボール奪取や攻め上がりを見せ、好クロスで決定機を演出。最後は中盤の右サイドを任された。
 
[MF]
5 カゼミーロ 7
涼しい顔で激しいボディーコンタクトを好み、タイミング良いタックルで相手の攻撃の芽を摘んだ。空中戦にも強い安心できるフィルター役は、無失点勝利の貢献者のひとり。ロサーノを削って警告を受け、次戦は出場停止に。

11 コウチーニョ 6.5(86分OUT)
ネイマールと息のあったコンビネーションを見せ、二人のスピードと個人技で際どいシーンを何度も生み出した。左からカットインしてミドルを狙う形も複数回あったが、多くはブロックされ、枠を捉えきれないものも。

15 パウリーニョ 5.5(80分OUT)
守備寄りのインサイドハーフとして、まずはバランスを心がけ、サイドバックのケアも忘れなかった。得意の運ぶドリブルでチーム全体に推進力を生み出すも、回数は少なく、後半に迎えたボックス内の決定機は決めたかった。

22 ファグネル 6.5
対峙するベラにグアルダードが加勢してきた序盤はやや苦しんだが、ブラジルのペースになってからは、巧みなボール奪取や攻め上がりを見せ、好クロスで決定機を演出。最後は中盤の右サイドを任された。
 

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