香川真司が思い描くベルギー攻略法「相手の3バックにスペースが生まれる」

2018年07月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰も見たことがない、経験したことがないこと」を達成できるチャンス

香川は勝利を飾ったコロンビア戦のように立ち上がりから仕掛けるつもりだ。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 8強進出を懸けたベルギー戦を翌日に控えた1日、公式トレーニング終了後に香川真司が口を開いた。
 
「予選を通してやってきた戦いにチームは自信を深めているし、細かいところを修正しながらやっていきたいと思う」
 
 そう意気込みを語った背番号10は、一発勝負の決勝トーナメントに関して「勝つか負けるかなので、勝つイメージしかしていない。チームとしても個人としても全力を尽くしてやっていきたい。必ず勝ってベスト8に行きたいです」とコメント。さらに、「日本サッカー界ができなかったことが可能になるチャンス。誰も見たことがない、経験したことがないことですし、それをみんな感じ取って練習からできているので、信じてやるだけ」と日本サッカー史上初のワールドカップベスト8進出に並々ならぬ闘志を語った。
 
 とはいえ、過度な緊張はない。気持ちは至って冷静だ。
 
「開幕前が一番イヤでしたね。今は冷静です。いつも通り試合を迎える感じ。逆に緊張感を持ったほうがいいのかもしれないけど、それは勝手に出てくるものなので。自分の中ではしっかりと調整ができているし、しっかり準備して調整できた中で明日を迎えるだけだと思う」
 
 ベルギー攻略については、「バイタルに入ったところが大事になってくる。個人としてもトライしたい。トライというか、そこを出さないとチャンスが生まれない。相手は3バックですけど、スペースが生まれると思うので、そこを逃さずにいかに入れるか。その量と質を高めていきたい」とバイタルエリアでの仕事をイメージしている。
 
 FIFAランク3位のベルギーとの力の差は感じているものの、一発勝負の舞台では何が起こるか分からない。実際に香川も「ロシアにスペインが負けたように、厳しい戦いになる。大差がつかない試合になると思う」と語っている。
 
 いわゆる番狂わせを演じるために、香川が意識しているのは前半立ち上がりの入り方だ。「そこで主導権を握れれば、守備も攻撃も良い形でやれると思う。こういう一発勝負、格下と呼ばれている僕らは特にそういうところを見せられるか。簡単じゃないけど、僕らは見せていかないといけない」とエンジン全開で挑むつもりだ。
 
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