不動の右SB酒井宏樹が語るベルギー対策は「とにかく連係しかない」

2018年06月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井宏樹が「笑っちゃうくらい強い」ベルギーの攻略法とは……

3試合を通じて攻守に貢献した酒井宏樹。4バックの連係に自信を持っている。(C)Getty Images

 ポーランド戦から一夜明け、日本代表選手が取材に応じた。

 右サイドバックとして3試合にフル出場した酒井宏樹は、決勝トーナメント進出に際し、グループリーグで最も印象に残った出来事は何かという質問に、コロンビア戦を挙げた。

「やっぱり、コロンビア戦の勝ち点3は大きかった。チームとしても個人としても、プレッシャーやストレスから、心から解放された瞬間ではありました。普通の、いつものプレーができるようになったのはセネガル戦から。ワールドカップはすごい特別なんだなって感じた部分ではありましたし、今回のターニングポイントではあったと思います」

 コロンビアを破り、セネガルと引き分け、ポーランドに敗戦。
 結果的に決勝トーナメント進出を決めたとはいえ、誰もが予想しきれなかった展開だったろう。賛否両論が飛び交うポーランド戦の終盤について尋ねた記者の質問に、酒井は「まああくまでグループリーグは3試合が1試合っていうことなので。迷いなくやっていたと思います、11人で」と答えた。

「ミーティングで監督からは、色んな捉え方があると思う。でも責任は自分がとるといったような話がありました。僕ら選手としてはそういう究極の決断をとらせてしまったことには責任を感じています。僕らが2-0とか1-0で勝っていればそんな決断はしなくてよかった」と反省の色を滲ませた。

 しかし、悔いている時間はない。
 決勝トーナメント初戦の相手は、今大会最も点をとり、類稀なストレイカーを抱えた"デンジャラス"といわれたベルギーとの対戦だ。
 ロメル・ルカクやエデン・アザール、ドリース・メルテンスら前線の爆発力は増すばかりだ。ほかにも、つい先日代表初ゴールを決めたアドナン・ヤヌザイなどのタレントたちが、ここ一番で能力を発揮している。
 

 酒井宏樹は「個々の力がすごい。去年の11月い親善試合で対戦したときでさえ、かなり強いチームだと思ったのに、今はもっと熟成もしているだろうし、モチベーションも高そうですし。笑っちゃうくらい強いと思います」と語る。

 強豪への策として酒井が口にしたのは、自分たちの守備に対する自信だった。

「何かしらいろいろ……策はあると思いますけど、あるようにみえてないので基本的なことをしっかりしていくしかない。僕らはとにかく連係で、4バックに関してはかなり安定していると思っているので、味方を信じてやっていきたいと思います。
 ベスト8は未だかつてないことですし、達成したい気持ちはありますけど、このメンバーで1日でも長くいたいという気持ちが強い。そういう意味でもやっぱり勝ちたいなって思いますね」

 ここ3試合フルで走り回り、間違いなく疲労はあるはずだ。だが、酒井はこの大一番を控え、「疲れはありますが、中3日あるんで、問題ない」とスタメン出場、勝利への欲を見せる。

 日本代表チームは7月2日、ベルギーとの試合を迎える。
 
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