【ロシアW杯決勝T1・決定カード】コロンビア×イングランド|通算成績では「サッカーの母国」が圧倒しているが、今回は!?

2018年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハメスの怪我の具合が気にかかるコロンビア

ファルカオ(左)とケイン(右)。決定的な仕事をより多く果たすのはどちらか。 (C) Getty Images

 日本に足元をすくわれて黒星スタートを余儀なくされたコロンビアだが、ポーランドに完勝、セネガルにも勝利し、終わってみれば前回大会に続いて首位通過を果たした。一方、イングランドは最終戦で全く同成績のベルギーとの直接対決に敗れ、2位で決勝トーナメント(決勝T)に駒を進めた。
 
◇グループステージ成績
コロンビア
グループH1位:2勝1敗・5得点2失点
×1-2 日本
得点者:キンテーロ
〇3-0 ポーランド
得点者:ミナ、ファルカオ、クアドラード
〇1-0 セネガル
得点者:ミナ
 
イングランド
グループG2位:2勝1敗・8得点3失点
〇2-1 チュニジア
得点者:ケイン(2点)
○6-1 パナマ
得点者:ストーンズ(2点)、ケイン(3点)、リンガード
×0-1 ベルギー
 
 両国の対決といえば、1998年フランス大会のグループステージが思い出される。イングランドが下降線を辿っていたコロンビアを下した一戦、あのベッカムが決めた鮮やかな直接FKは、同大会でのハイライトシーンのひとつにもなっている。
 
 コロンビアはこの大会を最後に、世界の大舞台から遠のき、次にW杯出場を果たしたのは前回2014年ブラジル大会だった。
 
◇通算対戦成績&結果
(コロンビアの)2分け3敗
2005年 コロンビア 2-3 イングランド(親善試合)
1998年 コロンビア 0-2 イングランド(W杯 GS)
1995年 イングランド 0-0 コロンビア(親善試合)
1988年  イングランド 1-1 コロンビア(親善試合)
1970年 コロンビア 0-4 イングランド(親善試合)
※GS=グループステージ
 
「サッカーの母国」が過去の通算成績では3勝2分けと無傷で来ているが、果たして6度目の対戦となる今回はどうか。
 
 イングランドは、エースのケインがここまで5ゴールで得点ランキングのトップを走るなど好調であり、またチームとしての連動性も良く、得点力の高い集団となっている。3試合全てで1点を失っている守備をどう判断するか難しいところだが、総合力も高いチームであることは間違いない。
 
 コロンビアもファルカオという絶対的なストライカーを擁し、ハメス、クアドラード、キンテーロの2列目の破壊力は驚異的である。守備で2戦目以降を無失点で乗り切ったことも、チームの自信を高めていることだろう。
 
 ただ、セネガル戦でハメスが負傷退場となったことは、大きな心配事である。タレント揃いのチームでも、彼ほど違いを出せて、決定的な仕事を果たせる選手はいない。
 
 注目の決戦は、7月3日(日本時間・4日午前3時開始)にモスクワで行なわれる。
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