「負けたのにフェアプレーのおかげで…」ドイツ紙は皮肉たっぷりに日本代表のGL突破を伝える【ロシアW杯】

2018年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本はフェアプレーに感謝を」とチクリ

「もっとも輝いていた」と評価された川島。ポーランドの決定的なシーンを何度も防いだ。(C)Getty Images

 グループHの第3戦、日本はポーランドに0-1で敗れたものの、グループ2位の座をなんとか確保し、決勝トーナメント進出を決めた。

 ドイツ紙『BILD』は、「日本は今大会初めてフェアプレーでトーナメント進出を決めた国となった」と大々的に報道。「アキラ・ニシノはスタメンを6人も入れ替えながら、賭けに勝った。日本とセネガルは勝点でも得失点差でも総得点でも並んだが、イエローカードの数で日本がセネガルを下回ったため、順位がついた」と伝えた。
 

 一方で、少しばかり皮肉を込めて日本の決勝トーナメント進出を報じたのは、同じくドイツ紙の『kicker』だ。「日本は敗北したにもかかわらず、フェアプレーのおかげで試合を続ける」というタイトルで記事を掲載した。

 内容は決して日本を褒めるものではなく、なかでも、かつてブンデスリーガのマインツに在籍した岡崎慎司と、現在も在籍する武藤嘉紀に対しての意見は厳しいものだった。

「今大会初めてスタメンを飾った武藤と岡崎は、何度かチャンスに恵まれたものの、ペナルティーエリア内で正確性を欠いた」

 また、コロンビア戦とセネガル戦で失点を招くミスを犯していたGKの川島永嗣については、「ロベルト・レバンドフスキをはじめとするポーランド攻撃陣のアタックを次々と跳ね返し、今日もっとも輝いていた」と評価した。

 日本が失点後、積極的に攻撃に出なかったことについては、「日本と同様、ポーランドも無理をして攻めようとしなかった。会場は耳が割れるようなブーイングに包まれたが、試合はそのまま終了。今大会初の、フェアプレーポイントによる日本の決勝トーナメント進出がもたらされた」と、決して自力で進出を決めていないことを、独特の表現で締め括った。

 日本は現地時間の7月2日、グループGのイングランドかベルギーと対戦する。

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