【ロシアW杯決勝T1・決定カード】ブラジル×メキシコ|W杯では5度目の対峙! ともに“関門”を突破できるか!?

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

通算成績ではブラジルが大きく勝ち越しているが…

テクニック、組織ともにハイレベルな両国だけに、ひとつのミスを許されない究極の戦いが展開されそうだ。 (C) Getty Images

 最初の2戦ではやや手こずるも、最終のセルビア戦では十分に良さを発揮し、首位でグループステージ突破を果たした王国ブラジル。一方、メキシコは前回王者ドイツを下す大番狂わせを演じて首位を走りながらも、最終戦でスウェーデンに敗れて2位で決勝トーナメント(決勝T)に駒を進めてきた。
 
◇グループステージ成績
ブラジル
グループE1位:2勝1分け・5得点1失点
△1-1 スイス
得点者:コウチーニョ
○2-0 コスタリカ
得点者:コウチーニョ、ネイマール
○2-0 セルビア
得点者:パウリーニョ、T・シウバ
 
メキシコ
グループF2位:2勝1敗・3得点5失点
○1-0 ドイツ
得点者:ロサーノ
○2-1 韓国
得点者:ベラ、エルナンデス
×0-3 スウェーデン
 
 この2か国は、W杯では過去に4度の対決があり、最も直近のものは4年前のグループステージ。開催国ブラジルが多くのチャンスを作りながら、メキシコのGKオチョアの好守連発によって、スコアレスドローに終わった。
 
 その他のコンペティションでも対戦は多く、90年代にコパ・アメリカに他大陸の国が招待されるようになってからか、メキシコは常連としてブラジルとは6度の対戦があり、ここでは2勝をマーク。逆にブラジルが招待されたCONCACAFゴールドカップでは3度、顔を合わせているが、こちらはメキシコが全勝を飾っている。
 
◇通算対戦成績&直近5試合+W杯での結果
(ブラジルの)23勝7分け10敗
2015年 ブラジル 2-0 メキシコ(親善試合)
2014年 ブラジル 0-0 メキシコ(W杯 GS)
2013年 ブラジル 2-0 メキシコ(コンフェデ杯 GS)
2012年 ブラジル 0-2 メキシコ(親善試合)
2011年 メキシコ 1-2 ブラジル(親善試合)
1962年 ブラジル 2-0 メキシコ(W杯 GS)
1954年 ブラジル 5-0 メキシコ(W杯 GS)
1950年 ブラジル 4-0 メキシコ(W杯 GS)
※GS=グループステージ
 
 ブラジルは今大会、試合ごとに調子を上げており、セルビア戦ではネイマール、コウチーニョ、G・ジェズスらスター選手たちの連係が機能するようになり、一方で守備においても3試合でわずか1失点と堅さを誇っており、トーナメントラウンドには優勝候補の筆頭として臨む。
 
 対するメキシコは、ドイツをも葬った組織力が最大の武器であり、また個人でもロサーノ、エルナンデスらタレントが豊富で、ブラジル相手にも十分に渡り合うと思われる。
 
 ブラジルにとっては、2002年日韓大会以来の世界制覇に向けての大きな関門であると同時に、勝てばさらなる勢いを得られるであろうカードであり、メキシコにとってはここまで6大会連続となっている「16強止まり」の壁を破るための最終関門。重要であり、そして非常に楽しい一戦となりそうだ。
 
 注目の対決は、7月2日(日本時間・同日23時開始)にサマラで行なわれる。
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