「奇跡なくとも歴史を変えた!」ドイツ撃破の韓国代表をメディアもファンも大絶賛!

2018年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アジアの虎がようやく目覚めた!」

世界をあっと驚かせたドイツ戦の劇的勝利! GL敗退が決まったものの、韓国代表はW杯の歴史に偉大な1ページを刻んだ。(C)Getty Images

 世界が、衝撃的な光景に揺れた。
 
 6月27日に行なわれたロシア・ワールドカップのグループF、韓国vsドイツの一戦。世界王者を相手に勝利しか許されない過酷なシチュエーションのなか、韓国イレブンはドイツの猛攻をなんとか耐え凌ぎ、後半アディショナルタイムに圧巻の2得点奪取。見事ワールドカップ史に偉大な1ページを刻み、今大会初白星を挙げたのだ。
 
 もうひとつのカードでスウェーデンがメキシコを3-0で破ったため、韓国は惜しくも3位でフィニッシュ。8年ぶりのラウンド・オブ16進出は果たせなかった。しかし、大国ドイツを奈落の底に突き落とし、意地は見せた。2連敗で手厳しい論調を展開していた韓国メディアも、さすがにこの快挙を称えている。
 
 全国紙『スポーツ・ソウル』は「奇跡は起こらなかったが歴史を変えた」と記し、「韓国は勇気ある戦いを繰り広げた。同じく勝利を目ざしたドイツを打ち負かしたのだ。ベスト16に進めなかったことは失敗ではあるが、途轍もなく大きなものを手にしたのもまた確かなのだ。敵は世界チャンピオン。そしてここは、ワールドカップの舞台なのだ」と、アジア勢初のドイツ戦勝利を激賞した。

 
 同じく全国紙の『中央日報』も続く。「(FIFAランクの)57位が1位に勝った!」と銘打ち、「アジアの虎がようやく目覚めた。彼らはグループリーグ敗退が濃厚となっている状況を知らされていなかったが、最後までハードに勝利を追い求め、チャンピオンを撃破したのである。スリリングに有終の美を飾ったのだ」と称えている。
 
 韓国のサポーターも大いに勇気づけられたようだ。2大会連続のグループリーグ敗退に終わった現実については当然、批判的な意見が大勢を占めている。だがそれとは別に、鋼の精神力でドイツに立ち向かった"太極戦士"への謝意も示した。KFA(大韓サッカー協会)の公式サイトには試合後、ファンからの書き込みが殺到。「感動をありがとう」「涙が溢れた」「最後にすっきりしたよ」「我らが誇り!」「君たちは国民を奮い立たせた」など、好意的なコメントが多く寄せられている。
 
 アジア勢は今大会で、過酷な現実を突きつけられた。しかしサウジアラビアと韓国はそれぞれ最終戦で劇的な勝利を飾り、イランとオーストラリアも瀬戸際まで諦めず、熱く戦い抜いた。アジアのプライドを胸に、最後の希望を託された日本代表。明日のポーランド戦でポイントを掴み取り、ノックアウトラウンド進出を決める!

参照元:スポーツ・ソウル
 
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