「すべてを改善できる」「もっとやれるはず」 モロッコ戦で“お見合い”のイニエスタとS・ラモス、さらなる飛躍を約束

2018年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシア戦に向け「生きるか死ぬかの戦い」と意気込む。

今後のジャンプアップを強調したイニエスタ(右)とS・ラモス(左)。まずはロシア戦のパフォーマンスに注目だ。(C)Getty Images

 6月25日のロシア・ワールドカップ、グループB最終戦で、スペインはモロッコと2-2で引き分け、グループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。

 ただ、アディショナルタイムにイアゴ・アスパスが同点弾を決めるまで、スペインは他会場の展開次第ではまさかの敗退もあり得る苦しい状況にあった。敗退が決まっていたモロッコを相手に、前々回王者がこれほど苦戦を強いられると予想した人は少なかっただろう。

 スペインは序盤からつまずいた。14分、アンドレス・イニエスタとセルヒオ・ラモスの"お見合い"から、カリド・ブタイブにボールをさらわれ、先制点を献上したのだ。

 らしくないミスから失点を招いたイニエスタは、5分後にイスコの同点弾をアシストし、汚名を返上した。だが、今大会のイニエスタには批判的な声も寄せられている。
 
 それでも、スペイン紙『Marca』によると、イニエスタは試合後に「僕は自分をつねにポジティブに見ている」とコメント。チームについても「すべてを改善できる」と強調した。

「つねに必要なのは、バランスを見出すこと。うまくいかない局面はあるし、時間もあまりない。だけど、僕らはさらにジャンプアップできる」

 一方で、キャプテンのS・ラモスは「目標だった首位通過を果たしたけど、試合は良くなかった」と、チーム全体が気を引き締める必要があると述べた。

「全員が自己批判しなければいけない。スイッチを切り替える必要がある。それほどネガティブに見る必要はないけれどね」

「僕ら全員がもっとやれるはずだ。攻撃で違いをつくるために、もっと守備のバランスや確実さを出せるはずだよ。今日の僕らは良い試合をしなかった」

 結果的に首位通過を果たしたスペインは、決勝トーナメント1回戦でロシアと対戦する。イニエスタが「生きるか死ぬかの戦い」と意気込む一戦で、スペインはホスト国相手にどのようなプレーを見せるのだろうか。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事