「本気のドイツには勝てない!」大一番を前に韓国代表の前監督が辛辣発言で…

2018年06月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「韓国協会は勇気ある決断ができない」とも

韓国代表で最長政権を築いたシュティリーケ前監督。ドイツ戦を前に母国メディアの取材に応え、“恨み節”を展開した。(C)REUTERS/AFLO

 首の皮一枚で望みをつなぎ、いよいよ現地時間6月27日、運命のドイツ戦に臨む韓国代表。グループFでスウェーデン、メキシコに連敗を喫し、現世界王者を相手にする最終戦は勝利しか許されていない。きわめて過酷なシチュエーションだ。
 
 その大一番を前に、ドイツの全国スポーツ紙『Bild』の取材に応じたのが、韓国代表の前監督であるウリ・シュティーリケだ。元西ドイツ代表DFは2014年9月に同職に就き、ワールドカップ最終予選を戦っていた17年6月に更迭された。現在は中国スーパーリーグの天津泰達を率いている。
 
 母国メディアの質問に回答する形で、ドイツ戦を戦う韓国代表と韓国サッカー、シン・テヨン監督、さらには大韓サッカー協会(KFA)に対して赤裸々に思いを明かした。これがなかなか辛辣なのだ。
 
「私がなぜ解任されたかって? KFAに訊いてくれ。自分としては良い仕事をしたと思うし、最終予選で韓国が稼いだ15ポイントのうち、13ポイントは私が稼いだものだ。(解任は)正しい判断ではなかったといまでも思っている。KFAは勇気ある決断ができない。メディアや世論に考えを左右されがちで、少しでも思い通りにならないと不穏な空気が漂うんだ。私は2年9か月指揮を執ったが、驚くべきことにそれは過去50年間で最長だった! 韓国ではなにかが起こると、批判の矛先はいつだって監督に向けられるんだ」

 
 後を継いだシン・テヨン監督については、「非常に社交的で優秀なコーチだ。とても良い仕事をしていると思う」と称賛。韓国代表の注目選手を問われると、「(CBの)チャン・ヒョンスだ。能力に疑いがない。現在はFC東京でプレーしているが、ヨーロッパに出て行っても十分に通用するだろう」と太鼓判を押した。
 
 そして最後に、ドイツvs韓国戦を展望した。そこにリップサービスは存在しない。
 
「本気で臨んでくるドイツには勝てない。確かにドイツは酷いスタートを切ったが、私はそれでも大会の優勝候補だと信じているのでね」
 
 はたして韓国代表は前指揮官を見返す"世紀のアップセット"を起こせるだろうか。
 
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