【W杯展望|セルビア×ブラジル】高速ドリブラーの不在が痛手になるか。セルビアにも勝機はある⁉

2018年06月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

王国に勝るとも劣らないセルビアの強靭なフィジカルと高さ。

故障者/セルビア=なし ブラジル=ダニーロ(DF)、ドグラス・コスタ(FW)
出場停止/セルビア=なし ブラジル=なし

ロシア・ワールドカップ グループE・第3節
セルビア-ブラジル
6月27日(水)21:00(日本時間27:00)キックオフ/スパルタク(モスクワ)
 
 
 引き分け以上でグループリーグ突破が決まるブラジルは、仮にこのセルビア戦に負けても他会場のスイスがコスタリカに敗れれば、2位通過の可能性がある有利な状況だ。
 
 もっとも、アグレッシブな攻撃サッカーこそが最大の持ち味でありアイデンティティーでもあるセレソンが、守備から入るとは思えない。後半アディショナルタイムの2発で劇的な勝利(2-0)を収めた2戦目のコスタリカ戦では、大黒柱のネイマールに今大会の初ゴールが生まれるなど、チームの調子も上向きだ。
 
 マイナスのニュースは、そのコスタリカ戦で途中出場から流れを劇的に変えたドグラス・コスタが、ハムストリングを痛めて欠場がほぼ確実なこと。積極果敢な仕掛けでオプションとしての重要性を改めて示したドリブラーの不在を痛感するのは、つまりブラジルがリードを奪われてゴールが欲しい状況を迎えているときであり、是が非でも避けたいシナリオと言える。
 
 セルビアは崖っぷちだ。引き分けでも他会場の結果次第でわずかに突破の見込みがあるとはいえ、このブラジル戦に勝てなければ次はないという背水の陣で臨んでくるだろう。
 
 王国に勝るとも劣らないチームの特長は、強靭なフィジカルと高さ。とりわけ平均身長がブラジルより6.4センチも上回る高さは拠り所だ。アレクサンダル・コラロフやドゥシャン・タディッチなど優秀なキッカーも揃っているだけに、サイドを攻略してのクロスやセットプレーから勝機を見出したい。
 
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