「名誉のために勝たなくては…」屈辱敗退のポーランドで日本戦絶対勝利の気運が高まる

2018年06月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロンビアとの“崖っぷち対決”に敗れて…

グループ敗退が決定してがっくり肩を落とすレバンドフスキ(右)。このエースを封じられ、何もできなかったことが痛恨だった。 (C) Getty Images

 大会前の下馬評で決勝トーナメント進出が確実視されていたポーランドは、屈辱の2連敗でグループ敗退の運命を辿った。

 初戦のセネガル戦で1-2と接戦の末に敗れ、後がなくなった東欧の雄は、現地6月24日に同じく初戦で日本に敗れていたコロンビアとの"崖っぷち対決"に臨んだ。

 しかし、ポーランドはこの日もエースのロベルト・レバンドフスキが密着マークにあうと、チームは攻撃が停滞。すると、40分にジェリー・ミナに先制点を決められ、70分にラダメル・ファルカオに追加点を許し、その5分後にファン・ギジェルモ・クアドラードにトドメの一発を浴びせられた。

 結局、最後まで為す術なく0-3と惨敗を喫したポーランド。今大会ここまでのヨーロッパ勢の中で唯一の敗退が決定してしまった。

 過去にW杯で二度も3位となった尊厳を見せることなく敗れた代表チームへは、当然、国内メディアから非難が集中。ポーランド有数のスポーツ・メディア『Przeglad SPORTOWY』は、「攻撃力はゼロ、守備は崩壊、描いてきた章の終わり」と銘打ち、「ナバウカの下で築いてきた革命は何の役にも立たず、白と赤の戦士たちには新たなリーダーが必要となった」と、指揮官の力不足を糾弾した。
 

 全てを失ったポーランドだが、28日に行なわれる日本との最終戦へのモチベーションはあるのか? 『Przeglad SPORTOWY』は、厳命するかのように書き記している。

「世界の舞台でポーランドは悲劇的で、致命的なパフォーマンスに終始し、アダム・ナバウカの愛してきた代表チームはその全てを台無しにした。コロンビアの黄色い集団を前に対抗する意地も見せず、まるで霧の中にいる子どものように無力で、哀れな終わり方だった。彼らはすでに木曜日の最終戦へ向けて準備を整えている。日本戦は名誉のために絶対に勝たなくてはならない」

 メディアから「絶対勝利」を命じられたポーランド代表だが、その想いは選手やスタッフたちも同じである。
 

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