２－２のドローで終了した日本対セネガル戦。コロンビア戦に続いて献身的な攻撃と守備を見せた原口元気は、試合後のインタビューでまず、前半の守備のミスを悔やんだ。中途半端なクリアが川島永嗣のミスを招き、セネガルの先制点に間接的にかかわってしまったのだ。

 「試合が始まってすぐは相手のスピードとうまさに驚いて、押し込まれてしまった。そのうちに失点してしまったのが残念。あの場面でクリアできなかったのは僕のミスといえばミス」

「結果的に失点につながってしまったので、気持ち的に少し難しくなった」と語った原口だが、その後は攻守に渡って奮闘。

 「セネガルのサイドバックの裏は足が速いけれど、攻めて上がった時にスペースができる。チームとして意識して狙っていた部分。特に僕らが対峙する右サイドの裏は、一番の狙い目だと思っていた。１点目のゴールは対策が生かせたと思う」と話す。

　事実、１点目を返した乾貴士のゴールの起点となったのは、がら空きになったセネガルのスペースに供給された中盤からの長い縦パスだった。

　その後、日本はセネガルのパワープレイで再び失点するものの、原口は右サイドハーフとしてアップダウンを繰り返し、75分で交代。結果的に引き分けに持ち込んだ点については、「代表チームのタフさ、結束力が表われているのでは」と語った。

　日本はこの引き分けでグループ首位をキープしたとはいえ、第３戦に負ければ敗退の可能性もある。もちろん、原口もその事実は織り込み済みだ。

「できることは何でもやろうと、やらなければいけないと思っている。勝利に貢献したい」

　勝ってベスト16入りを果たす。セネガル戦で失点に絡んでしまったアタッカーは、グループリーグ突破を懸けた大一番のポーランド戦で借りを返すつもりだ。

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