ブラジル代表で内紛勃発か!? T・シウバ主将の“当然の行動”をネイマールが激しく罵倒

2018年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼が罵ってきたときは本当に悲しかったよ」

コスタリカの遅延行為に苛立つネイマール(背番号10)は、そのイライラを味方のT・シウバ(右)にもぶつけてしまった。(C)Getty Images

 ブラジル代表は6月22日、ロシア・ワールドカップのグループE第2戦でコスタリカを2-0と下し、今大会初勝利を挙げてグループリーグ突破に前進した。

 ただ、その道のりは平坦ではなかった。レアル・マドリーの正守護神であるコスタリカ代表GKケイラー・ナバスの好守に苦しみ、ブラジルは終盤まで得点できなかった。フィリッペ・コウチーニョがようやくゴールをこじ開けたのは、アディショナルタイムに突入してからだった。

 当然、試合終了間際にはコスタリカがプレーに時間をかけ、ブラジルがそれに苛立つ場面が何度か見られた。0-0で迎えた83分の出来事も、ブラジルのエース、ネイマールを苛つかせた。ただネイマールは、その苛立ちを味方にもぶつけていたようだ。
 
 味方選手が倒れたことを理由に、コスタリカがボールをピッチの外に出したのを受け、ブラジルのチアゴ・シウバはプレー再開後、ボールをコスタリカ陣営に返した。フェアプレーとして当然の行動だったが、焦るネイマールは先輩の行動が理解できなかったようだ。

『ESPN』によるとT・シウバは、「弟のように見てきたし、面倒をみようとして助言もしてきた」というネイマールから、この時罵倒されていたと明かしている。

「本当に悲しかったよ。ボールを返したとき、彼は僕をかなり罵ってきたんだ」

 T・シウバは、「彼は正しかったとも思っている。彼らは試合のペースを落としていたからね」と一定の理解を示しつつ、後輩の行動に心を痛めたと続けている。

「僕がボールを返したのは、そのボールが僕らを勝たせてくれるわけではなかったからだ。自分の行動については穏やかな気分でいるよ。彼に罵られたことはとても悲しかったけどね」

 一方で、ネイマールが試合後に泣いたことについては批判の声もある中、T・シウバは「感情を吐き出す必要があるのは普通のことだ」と擁護した。

「彼は大変な重責を負っているからね。第3戦に向けて、これでもっとリラックスできるだろう」

 子供のように無邪気な笑顔や、苛立ちを隠さないところは、ネイマールの長所でもあり、短所でもあるだろう。ただ、大舞台でそれがどのように働くのか。その是非は、ブラジルの今大会における結果で決まるのかもしれない。
 
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