韓国、連敗で決勝T進出は絶望的に…60年間続いてきた「法則」も崩れることに!?【ロシアW杯】

2018年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

もうひとつの法則はどうなる!?

ソン・フンミンの左足のゴールは見る者の度肝を抜く見事な一撃だったが、強敵メキシコにあと一歩及ばず、韓国は早期敗退が確定的となった。ドイツ戦で奇跡を起こすことはできるか!? (C) Getty Images

 6月23日(現地時間)、ロシア・ワールドカップのグループステージで韓国は1-2でメキシコに敗北。初戦のスウェーデン戦も0-1で落としており、決勝トーナメント進出は非常に厳しくなった。
 
 初戦から連続して黒星を喫したのは、メキシコに1-3、オランダに0-5で大敗した1998年フランス大会以来であり、また過去の出場大会では90年イタリア大会(ベルギーに0-2、スペインに1-3)、54年スイス大会(ハンガリーに0-9、トルコに0-7)で連敗。出場10大会中、4回である。
 
 また、ここには法則があり、韓国は1大会おきに好成績、もしくは好印象を与えてきた。
 
 前述の通り、初出場の54年大会で2試合合計16失点という大敗を喫してから、32年後にアジア最終予選で日本を下して2度目の出場を果たした86年メキシコ大会では、1分け2敗に終わったものの、ブルガリアに引き分けて初勝点を手にし、イタリア戦(2-3)では最後まで前回王者を苦しめた。
 
 ところが4年後、アジア予選で無類の強さを見せたことで期待を持って臨んだ90年大会では、対戦国から警戒されたこともあり、前述の連敗に続き、最終ウルグアイ戦でもラストプレーでゴールを許して3連敗を喫した。
 
 日本が「ドーハの悲劇」に泣いた94年アメリカ大会では、逆転で出場権を得、初戦で強豪スペインに終盤の2ゴールで追いつき、ボリビアには猛攻を仕掛けながらゴールを奪えず引き分け、最終戦は前回王者ドイツに3点を先取されながらも1点差に迫った。グループステージ(GS)突破はならなかったものの、その健闘ぶりは高く評価されたものである。
 
 98年大会は前述のように大敗続きの後、最終戦のベルギーとは1-1という結果に終わったが、その4年後、開催国となった2002年日韓大会ではグループステージ突破どころか、準決勝まで進出し、アジア勢最高記録となる4位入賞を果たした。
 
 06年ドイツ大会では初戦でトーゴを下し、2戦目でフランスと1-1で引き分けたまでは良かったが、スイスとの最終戦を0-2で落として3位に転落して16強入りを逃してしまう。
 
 10年南アフリカ大会では、ギリシャ相手に白星発進に成功し、2戦目はアルゼンチンに1-4で大敗したものの、ナイジェリアと2-2で引き分けたことで2位の座を確保、2度目のグループステージ突破を果たした。
 
 そして前回大会となった14年のブラジルでは、ロシアを1-1で引き分けた後、アルジェリアに2-4、ベルギーに0-1で敗れ、早期敗退を喫したのだった。
 
 この「法則」に従えば、今回はポジティブな大会となるはずだったが、現実には戦前の悲観的な見方通りの結果となってしまった。
 
 ちなみに法則といえばもうひとつ、98年に日本がW杯初出場を果たしてからは、この2国はともに同じサイクルでポジティブとネガティブを繰り返してきた(日本は、98年=GS3連敗、02年=16強、06年=GS1分け2敗、10年=16強、14年=GS1分け2敗)。
 
 しかし今大会、現時点では日本がコロンビアに勝利して決勝トーナメント進出も視野に入っており、こちらも長く続いた流れに終止符が打たれる可能性がある。それは、日本にとっては歓迎されることだが、果たしてどうなるか!?
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