「大事なのは個人のエゴよりチーム」崖っぷちの王者ドイツ、初戦で精彩を欠いたケディラは先発落ちも覚悟

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自身もチームもすでに批判を消化した」

メキシコ戦後の批判を受け入れ、スタメン落ちも覚悟していると語ったケディラ。出番はあるのか。(C)Getty Images

 ドイツは6月23日、ロシア・ワールドカップのグループF第2戦でスウェーデンと対戦する。初戦で思わぬ敗北を味わった世界王者にとって、勝利必須の大事な一戦だ。

 メキシコ相手に黒星発進となり、王者は緊張に包まれている。だが、ユベントスに所属するドイツ代表のサミ・ケディラは、イタリア紙『Gazzetta dllo Sport』のインタビューで「僕らは再び立ち上がれると確信している。チームとして考えなければいけない」と意気込みを露にした。

 初戦で低調なパフォーマンスに終始したケディラは批判を浴び、スウェーデン戦では先発落ちになるとも言われている。ケディラは「問題ない。大事なのは個人やエゴではなくチームだ」と強調しつつ、スタメンから外れる覚悟も伺わせた。

「僕には『オレはつねに試合に出るべきだ』などというエゴはない。あきらめているみたいだって? そんなことはない。自分が出場するかはわからないよ。ただ、僕は現実主義者だ。(起用について)僕らは話し合いをした」
 
 精彩を欠いた自覚はあるというケディラは、批判も「分かち合うことができる」とコメント。そのうえで、自身もチームも批判をすでに消化したとし、スウェーデン戦への集中を高めていると述べた。

「僕らは全員が向上しなければならない。メキシコ戦のようなプレーなら、これから数日で家に帰る可能性もあるということはよく理解している」

 グループリーグ第2戦を落とした2010年の南アフリカ・ワールドカップも、グループリーグ敗退の恐れがあったことを思い出したケディラは、「今回は2戦目から勝たなければいけない。ボーナスは終わったんだ」と、崖っぷちの一戦に向けて意気込んだ。

「僕らはまとまっている。勝負を決めることができる選手たちや、途中出場でチームにガス(活力)を与えられる選手たちがいる。批判は正しい。僕らはそうした声を受け入れ、ピッチで応えなければいけない。そして、次は必ず勝ってみせる」

 スタメンリストに名前がなくても、チームとして勝利を目指すと強調したケディラ。逆境にある王者ドイツは、白星発進したスウェーデンを相手に反撃を開始できるだろうか。
 
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