「壊れたチーム」「予想可能なプレーばかり」メッシの元チームメイト2人がアルゼンチン代表を酷評

2018年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「代表引退の可能性もある」とサバレタ。

「後方にクオリティーがない」と語ったセスク(左)は、バネガやロ・チェルソのレギュラー起用を推す。(C)Getty Images

 アルゼンチンとリオネル・メッシが窮地に立たされた。6月21日、ロシア・ワールドカップのグループD第2戦で、アルゼンチンはクロアチアに0-3と惨敗。グループリーグ敗退の危機に瀕している。

 メッシはまたも代表で栄光をつかむことができないのか。アルゼンチン国民の不満が高まり、世界から様々な批判が寄せられる中、バルセロナでかつてチームメイトだったセスク・ファブレガスは、英国営放送『BBC』で現在のアルゼンチン代表が「壊れたチーム」だと述べた。

 アルゼンチンの選手たちが、「互いのためにプレーするのではなく、互いが戦っている」と指摘したセスクは、「メッシにとっては難しいよ」と、背番号10に頼れるサポートがついていないと続けている。

「後方にクオリティーがないんだ。本当にエベル・バネガやジオバニ・ロ・チェルソのような選手が欠けている。メッシにはプレーの組み立てを助けられる選手が必要なんだ。ベストプレーヤーにはできる限りボールを持ってほしいものだよ」
 
 かつて代表でメッシとともに戦ったパブロ・サバレタも、「あんなパフォーマンスは記憶にない。チームはひどかった。予想可能なプレーばかりで、なにも作れなかった」と、アルゼンチン代表を酷評した。

 このままアルゼンチンが悲願のトロフィーを掲げられないまま大会から姿を消すことになった場合、メッシはどうするのだろうか。2014年のブラジルW杯、その後行なわれた2回のコパ・アメリカと、3年連続で決勝まで進みながら優勝できなかった時、メッシは一度代表からの引退を示唆している。

 サバレタは「気の毒に思う」と、胸中を思いやりつつ、メッシが代表のユニホームを脱ぐ可能性は十分にあり得るとの見解を示した。

「今大会は、レオ(メッシの愛称)が代表でなにかを勝ち取るラストチャンスになる可能性が高い。だから、大会後に彼が代表から引退しても、僕は驚かないよ。彼はすごく落胆しているはずだ。そして(次の)カタールまでは、またさらに4年ある」

 アルゼンチンは26日のグループリーグ最終戦でナイジェリアと対戦する。この試合が、メッシにとって代表でのラストゲームとなってしまうのだろうか。
 
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