日本 対 コロンビア|ザッケローニ監督会見|選手には大胆にプレーしろと言い続けてきた

2014年06月25日 週刊サッカーダイジェスト編集部

本田はフィジカルで勝負できる選手であり、よくボールキープしていた。

本田のパフォーマンスを高評価したザッケローニ監督。とりわけフィジカル面とキープ力で貢献していたと語った。(C) SOCCER DIGEST

――グループリーグで敗退しましたが、それに関して率直な感想をお願いします。また、今後も日本代表監督を続けるのでしょうか?
 これから日本に帰って幹部の方たちと話してから、どうなるかを話したい。私が残るかどうかは、そのように進めるつもりだ。チームの敗退に関して、私の意見はプラスのものではない。1、2戦目で改善点が浮上して、それに3戦目で応えたつもりでいる。
 
 全力を尽くして試合に臨んだが、今大会ではかなり先に進む可能性を持ったチームと戦った。少なくともコロンビアは、グループCで最も強いチームだった。全体的に言えば、日本はよくプレーできていた。強い相手であっても、通常やっている濃密なプレーができれば、我々は勝つ可能性があることを示せた。

【写真で振り返る】コロンビア戦
 
――もし過去に何かを変えることができるとすれば、何を変えたかったですか?
過去に戻っても、この4年間に取ってきた選択をそのまますると思う。何かを変えることはない。適切なプレーヤーを選んで、そしてプレーの内容を密にすることができたと思っている。国際試合でどんどん成長する選手を選んだし、その通り成長してくれた。多くのことを我々は示すことができた。ただ残念ながら、この2、3試合でそれを示せなかった。コンフェデ杯、そしてワールドカップでは、間違ったアプローチを取ったと言える。もし変えられるのであれば、精神面ではないかと思う。心の準備という意味。戦術面ではない。
 
――コロンビアをどう評価していますか?
大会前に持っていた印象と同じです。ビッグチームとしての才能を秘めている。危険なチームだと見ていた。個々が高い質を備えており、訪れたチャンスを逸せず、ミスをしない。コロンビアはもっと先に進むと思う。我々に勝ったから言うのではなく、コロンビアには優秀な選手が揃っているからだ。
 
――今大会の3試合で上手くいかなかった点はどんなところでしたか?
 我々は今日の試合でよくプレーできることを示せたと思う。これまでの53試合を通して、このグループの戦いぶりをずっと見てきた。このチームは、もっとできていたということを確信している。このブラジルに素晴らしいチームを連れてこられたと思っている。もっと多くの選手がいるが、連れてこられなかった。また期待に応えられなかったことに関してはお詫びを言いたい。
 
――日本代表監督としての4年間をどのように思いますか?
4年前、私は日本がこのような優れた文化の国、素晴らしい人々だということを知らなかった。私から彼らに何かを与えたというより、彼らから私に多くのものを与えてもらった。私にとっては、素晴らしい経験をさせていただいた。
 
――最後まで調子の戻らなかった本田選手に、なぜそこまでこだわったのでしょうか?
その点に関しては、まったく同意しない。本田は非常にいいプレーをしていた。チームの中で最もフィジカル的な勝負ができる選手であり、よくボールをキープしていた。絶えず2、3人の相手に囲まれていたので、それによって他の選手にスペースを与えることができた。彼はとてもチームに貢献していた。私は各選手が個人でどのようなプレーをしたかではなく、チームにどんな貢献をしたのかを見ていた。ボールポゼッションとか、そういう部分に着目はしていません。

【写真で振り返る】ギリシャ戦
 

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