「アシストは大したことはない」むしろ本田が振り返るのは“あの場面”の後悔

2018年06月20日 サッカーダイジェスト編集部

自らのゴールを狙っていたし、それだけの準備をしてきていたはず

70分から途中出場すると、決勝ゴールをアシスト。それでも本田にとって強く印象に残ったのは後悔だった。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

[ロシアW杯グループH] 日本2-1コロンビア/6月19日/モルドビア・アレーナ(サランスク)
 
 日本代表は6月19日、ロシア・ワールドカップの初戦でコロンビアを2-1で下した。大迫勇也の決勝ゴールは、途中出場した本田圭佑のCKから生まれたものだった。
 
「練習でやっていたことが出た。大迫が練習でもCKからよく点を取ってくれていた。あいつのポジショニングが本当に素晴らしかったし、最後身体を伸ばして触ったところも素晴らしいなと思います」
 
 本田はトレーニングの成果と語り、また大迫の動きを称賛した。ただ自身のアシストについては「そんなに大したことはない」と言う。
 
「どっちかと言ったら、1本目のシュートをダフったほうが悔しくて、あそこのためにやってきている部分があるので」
 
 あそこというのは、71分の場面。右サイドからボールを受け、エリア外からミドルシュートを放ったシーンだ。グラウンダーでゴールに向かっていったボールは、惜しくもGKにキャッチされた。
 
 本田はこれまで得点に強くこだわってきた。2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会ともに日本のファーストゴールを決めたのは、この男だった(2010年はカメルーン戦、2014年はコートジボワール戦で得点)。
 
 当然、この日も自らのゴールを狙っていたに違いないし、それだけの準備をしてきていたはずだ。だからこそアシストの喜びよりもシュートを決められなかった後悔のほうが大きいのだろう。
 
 それでも、すでに本田の視線は次戦に向いている。
 
「冷静ですし、僕としてはホッとしている。ようやくスタートに立てたというところ。スタートに立てずに終わることだけは、という緊張感を持って挑んできているので、ここからようやくワールドカップが始まるという気がしています」
 
 1勝してグループリーグ突破が現実味を帯びてきた。ここからが本当の正念場となるだろう。本田の力強い言葉に、さらなる奮起を期待せずにはいられない。


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