【W杯展望|ポーランド対セネガル】見どころはワールドクラス同士の「局地戦」

2018年06月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

グリク不在のポーランドはマネをどう止める?

故障者/ポーランド=グリク(DF) セネガル=なし
出場停止/ポーランド=なし セネガル=なし

ロシア・ワールドカップ グループH・第1戦
ポーランド-セネガル
6月19日(火)18:00(日本時間24:00)キックオフ/スパルタク(モスクワ)



 日本とも対戦する両チームだけに見逃せない一戦だ。

 戦力的にはほぼ同レベルで、ポーランドはロベルト・レバンドフスキ、セネガルはサディオ・マネとどちらも絶対的なエースを擁している。相手のワールドクラスのアタッカーを抑えられるかどうかが勝敗を分けるカギになるだろう。

 守備の局面でも攻撃のそれと同様、組織で守るというより個人能力に依存する度合いが強いセネガルは、CBのカリドゥ・クリバリが頼みの綱だ。フランスで生まれ育った巨漢(195㎝・89㎏)は、イタリアのナポリで知将マウリツィオ・サッリに徹底的に鍛えられ、いまや世界有数のCBに数えられる。世界最高峰のCFレバンドフスキとの局地戦は一番の見どころだろう。

 クリバリとCBコンビを組むサリフ・サネも頼りになる存在だ。クリバリを上回る196㎝の巨躯を誇る成長株は、ドイツのハノーファーに所属しており(新シーズンからは同じドイツのシャルケに)、バイエルンのレバンドフスキとは何度も対戦しているので特徴などは知り尽くしている。この巨漢ペアにがっちりマークされれば、さすがのレバンドフスキも思うようにプレーできないだろう。

 
 一方、ポーランドのアダム・ナバウカ監督は「マネ対策」としてどんなプランを用意しているのだろうか。

 予選では右ウイングにほぼ固定されていたマネだが、この試合ではよりゴールに近いトップ下に入ると予想され、ポーランドは中央部の守りを固める必要がある。直前合宿で肩を負傷した最終ラインの要カミル・グリクが間に合わなそうなだけに(2戦目のコロンビア戦で復帰か)、中央部の密度を高め、セネガルに長じる組織で対抗するしかないか。

 ポーランドにとってご法度なのは、セネガルが誇るスピードスターに前を向かせてスペースを与えること。守備的MFのクジェゴシュ・クリホビアクあたりに密着マークさせるのも一考かもしれない。
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