トッティのD組大胆予想――アルゼンチンは今度こそ頂点に立てるかもしれない!【ロシアW杯】

2018年06月16日 サッカーダイジェスト編集部

台風の目になる可能性もあるクロアチアだが、代名詞の「内部分裂」の危険性も…

【写真】L・メッシ(左上)/L・モドリッチ(右上)/G・シグルドソン(左下)/K・イヘアナチョ(右下) (C) Getty Images

 かつてイタリア代表の一員として06年のドイツ・ワールドカップを制した"王子"フランチェスコ・トッティに、グループリーグを展望してもらった。このレジェンドの見解からは今大会の全体像も浮かび上がってくるはずだ。

分析●フランチェスコ・トッティ
取材・文●パオロ・フォルコリン(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
翻訳・コーディネート●利根川晶子

――◆――◆――

グループD
◎本命 アルゼンチン
〇対抗 クロアチア
△穴  アイスランド
    ナイジェリア

 アルゼンチンは間違いなく突破する。ミスを連発しなければ、4年前の再現(決勝進出)、いや、もしかしたら今度こそ頂点に立てるかもしれない。メッシの他にも、ディバラ、イグアイン、アグエロ、ディ・マリア、マスチェラーノ、ファシオ、オタメンディといった説明不要のワールドクラスを擁しており、首位通過は堅いだろう。

 アルゼンチンの進路を阻むとしたら、それはクロアチアか。中盤から前にはラキティッチとモドリッチ、ペリシッチ、マンジュキッチと好タレントがいて、彼らの活躍次第で台風の目になる可能性がある。とはいえ、内部分裂もこの国の代名詞。そうならないよう、ダリッチ監督は手綱を取らないといけない。

 アイスランドとナイジェリアは、ともにフィジカルが強くてタフなチームだ。特にアイスランドは2年前のユーロでベスト8入りと大躍進を果たしていて勢いもあるので、アルゼンチンとの大会初戦は楽しみだ。
 
PROFILE フランチェスコ・トッティ/1976年9月27日生まれ、イタリア出身。現役時代はFWもしくは攻撃的MFでプレー。25シーズンにわたってローマに在籍した。元イタリア代表で、2006年ドイツ・ワールドカップの優勝メンバーである。

※ワールドサッカーダイジェスト増刊『ロシア・ワールドカップ出場32か国完全選手名鑑』(6月7日発売号)より転載
 
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