「働きたい野心があった」リーズが“戦術オタク”ビエルサの就任を発表! 井手口に影響は?

2018年06月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

当初は就任に難色を示していたとも。

独特のフットボール理論を持つビエルサの就任により、リーズがどう変化し、イングランド・サッカー界にどんな影響を与えるのか、非常に興味深いところだ。 (C) Getty Images

 現地6月15日、日本代表MFの井手口陽介が所属する英2部リーズ・ユナイテッドは、来シーズンに向けて、新指揮官にアルゼンチン人のマルセロ・ビエルサを招聘したことをクラブの公式サイトで発表した。

 昨シーズンのチャンピオンシップ(英2部)でプレミアリーグ昇格を期待されながら、最終的に13位に終わったリーズは、今年2月から指揮を執っていたポール・ヘッキンボトム監督をシーズン終了とともに解任。14年ぶりの昇格を目指すため、新監督探しに奔走していた。

 元アストン・ビラ指揮官のスティーブ・ブルースなど、複数の監督の名前が候補者として現地メディアに取り上げられるなか、白羽の矢が立ったのがビエルサだった。
 
 徹底した分析力と戦術眼、さらに豊富なサッカーの知識を持つことから"エル・ロコ(変人)"の愛称を持つビエルサは、アルゼンチン代表、チリ代表、スペインのアスレティック・ビルバオ、フランスのマルセイユなどの監督を歴任。実績は申し分ない。

 この就任について6月12日の時点でスクープ的に発表していた英紙『Telegraph』は、「指導者キャリアの大半を、恵まれた環境で過ごしてきたアルゼンチン人指揮官は当初、イングランド2部での仕事に難色を示していた」と伝えていたが、ビエルサはリーズの公式サイトで就任に至った経緯を説明している。

「いつもイングランドで働きたいという野心があって、私のキャリアの中でも何度か機会はあった。しかし、私はいつも正しいプロジェクトを持ったオファーが来るのを待つことが大切だと感じていた。そして、リーズという歴史のあるクラブがオファーをくれた時、それを断ることは不可能だった」

『Telegraph』紙は、「ビエルサは自分のサッカーを一日も早く植え付けるため、リーズの選手たちのプレシーズンキャンプへの合流を早めるだろう」と伝えており、12日に日本代表のバックアップメンバーから離脱した井手口も、早々にチームに加わることが義務付けられそうだ。

 超攻撃的なサッカーを標榜するビエルサの下で、井手口は出場機会を勝ち取ることができるか。注目したい。
 
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