本田以上に香川が素晴らしいのは…
ゴールへと向かう柴崎の縦パスはパラグアイ戦の重要なハイライトだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
勝因のひとつは、縦への意識が明確になった点だ。ボランチの柴崎岳が開始直後から縦パスをズバッと入れたように、とにかくゴールに向かおうというスタンスが明らかだった。柴崎は言う。
「空いている選手がいれば、前を向ける状況であれば、入れるべきだと思いますし、また良いサポートが近くにいるのであれば、無理やりでも入れていけば、コンビネーションもできてくるので、そういうところはある程度強気にいけたかなと思います」
局面があまり変わらない横パスを多用せず、直線的にゴールを目指そうという姿勢があったからこそ、トップ下の香川真司も高い位置でプレーできたのだろう。スイス戦でトップ下を担った本田圭佑がセンターサークル付近でボールをもらうケースがほとんどだったのに対し、パラグアイ戦の香川はそれよりももっと前──バイタルエリアに入ろうかというところでパスを受けることが多く、そうしたプレーが結果的にゴールへと結びついた。
実際、乾貴士の2ゴールはいずれも香川のアシストから生まれている。また香川自身もエリア内まで持ち込んでシュートに行くシーンがとりわけ後半は目立った。
「空いている選手がいれば、前を向ける状況であれば、入れるべきだと思いますし、また良いサポートが近くにいるのであれば、無理やりでも入れていけば、コンビネーションもできてくるので、そういうところはある程度強気にいけたかなと思います」
局面があまり変わらない横パスを多用せず、直線的にゴールを目指そうという姿勢があったからこそ、トップ下の香川真司も高い位置でプレーできたのだろう。スイス戦でトップ下を担った本田圭佑がセンターサークル付近でボールをもらうケースがほとんどだったのに対し、パラグアイ戦の香川はそれよりももっと前──バイタルエリアに入ろうかというところでパスを受けることが多く、そうしたプレーが結果的にゴールへと結びついた。
実際、乾貴士の2ゴールはいずれも香川のアシストから生まれている。また香川自身もエリア内まで持ち込んでシュートに行くシーンがとりわけ後半は目立った。
香川がトップ下にいたからこその縦パス。そういった意識が柴崎にはあったのだろう。「柴崎くんの縦パスが攻撃にスイッチを入れる感じになっていた、そういう連動性は感じられた?」という質問に対し、柴崎はこう答えている。
「リスクと隣り合わせみたいな部分もありますけど、そこはやっぱり判断して、通せるのか通せないのか、で大きく展開も変わってくると思うので、あとはトップ下が真司さんだったので、よりそういったパスは意識して、彼に預けていこうという部分はあった。反転が得意な選手ですし、そういったボールを入れれば、多くのアイデアを持っている選手なので、そこは凄いやりやすかった」
本田以上に香川が素晴らしいのは、後方からのパスのもらい方だろう。次の展開に行きやすいように(つまりボールのスピードを殺さないように)、極力自身も前を向いて(敵ゴールのほう)受けているところは何気ない動作ながらも速攻を成立させるうえで非常に重要なポイントだ。
「リスクと隣り合わせみたいな部分もありますけど、そこはやっぱり判断して、通せるのか通せないのか、で大きく展開も変わってくると思うので、あとはトップ下が真司さんだったので、よりそういったパスは意識して、彼に預けていこうという部分はあった。反転が得意な選手ですし、そういったボールを入れれば、多くのアイデアを持っている選手なので、そこは凄いやりやすかった」
本田以上に香川が素晴らしいのは、後方からのパスのもらい方だろう。次の展開に行きやすいように(つまりボールのスピードを殺さないように)、極力自身も前を向いて(敵ゴールのほう)受けているところは何気ない動作ながらも速攻を成立させるうえで非常に重要なポイントだ。