W杯現地観戦者は必読! ロシアってこんな感じです!

2018年06月13日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

現地を訪れる際はやはり相応の警戒を。

いよいよ6月14日にW杯が開幕。ワールドサッカーダイジェスト特派が現地から耳より情報をお届け。(C)Getty Images

 6月14日に開幕するワールドカップの観戦で、初めてロシアを訪れる方も多いはず。かくゆう筆者(11日にモスクワで入国)もそうだったので、少し情報共有を。
 
■気候
 ロシアは日本と同じく北半球なので、季節的には同じく春と夏の間。ただ、国内では比較的温暖と言われるモスクワでも日本と比べると風が強くて冷たく、昼間でもTシャツ一枚はちょっと厳しい印象がある。夜は長袖がないと厳しい気温だ。
 
 入国してからの2日間は、数日前にモスクワに着いた同業者が「寒くてヒートテックと長袖を買った。軽いダウンとか持ってきたほうがいいよ」と言っていたほどではないものの、今からそのくらいまで気温が下がる可能性も否定できない。
 
 ちなみに、日本代表の試合開催地を大会開幕日の天気予報で見ると、サランスク(コロンビア戦)が最高18度・最低8度、エカテリングルク(セネガル戦)が最高17度・最低7度、ヴォルゴグラード(ポーランド戦)が最高32度・最低18度。とりわけサランスクとエカテリングルクを訪れる方は、それなりの防寒を用意したほうがいいかもしれない。
 
 また、入国してからまだ2日間しか経っていないが、晴天から急な雨(しかもけっこう強め)というケースが少なくとも3度あった。折りたたみ傘があると便利だろう。
 
■治安&警備
 それこそ入国して2日間しか経過しておらず、まだ開幕前なので深夜なども出歩いていないが、正直に言ってそこまで緊迫した空気は感じない。
 
 フランスで開催されたEURO2016はパリ同時多発テロの半年後ということもあり、空港や駅、スタジアムはもちろん、ショッピングモールなどにもライフル銃を構えた警官や軍人が立つ物々しい雰囲気だったが、今のところそこまで警備も厳重ではない。
 
 入国審査も欧州では普通レベル。モスクワ南部のドモジェドヴォ空港から入国したが、係員がパスポートやビザ、FIFA発行のメディアインビテーションなどをチェック。ファンID(今回はビザなし)を持つ人たちも同じ流れで、ひとり5分間以下で通過していた。ただ、もちろん人が増えれば列が長くなるので、飛行機着陸が重なった時間帯は相応の時間を覚悟しておくべきだろう。
 
 また、モスクワ屈指の観光地である「赤の広場」を6月12日に訪れた際は、ゲートが設けられ簡単な身体検査とバッグチェックが行われていた。しかも一旦少しでもゲート外に出るともう戻れない導線に。開幕前でこの形なのだから、大会中はさらに警備が厳しくなる可能性が高そうだ。
 
 ワールドカップが開幕して入国者が増えれば、街のテンションが上がって犯罪リスクはもちろん高まるし、そもそもロシアはスリやひったくりの発生率が非常に高いという。現地を訪れる際は相応の警戒が必要だ。

次ページ噂通り一般市民の英語力はやはり……。

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