今の日本代表に必要かもしれない、植田直通”らしい”個の力を高める方法

2018年06月12日 サッカーダイジェスト編集部

「自分が出れば自分の強さという部分を出したい」

西野体制でいまだ出場機会のない植田だが、パラグアイ戦に向けて強い意気込みを示した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 西野朗監督に代わり、テストマッチの2試合を終えていまだ勝利なし。ガーナ戦、スイス戦ともに0-2で敗れ、内容でも決定力不足を露呈するなど閉塞感が否めない。
 
 ガーナ戦で採用した3バックにするのか、スイス戦の4-2-3-1が基本システムなのかなど、低調なパフォーマンスなだけに戦術面の議論も尽きない。そんな現状を控えの選手はどのように見ているのだろうか。どちらのゲームもベンチに座ったCBの植田直通は次のように試合を振り返った。

「今もみんなで話し合っていて、プレッシャーのかけ方とか細かいところはあるにしても、個の局面で勝てれば失点を防げた部分はあった。だから、もっともっと意識を高く、個の準備をしていかなければいけないと思う」
 
 試合の結果を左右する個の力は、もちろん大切だ。それはかつて、ブラジル・ワールドカップ出場を決めた翌日の会見で本田圭佑もその重要性を述べていた。ただ、前回大会から言われてきた課題でもあるということは、簡単には解決できないテーマでもある。
 
 それでも、23歳のファイターは変える方法があると言う。

「ひとつの局面に対して自分が止めてやるという気持ちを持つだけでも変わる」

 戦うDFとも言える植田"らしい"回答だ。強い気持ちを持てば、1対1に勝つ個の力を高められるという。
 
 そんな若武者がワールドカップ前の最後のゲームとなるパラグアイ戦で出場機会を得る可能性がある。西野監督はこの試合で、これまで出番が少なかった選手の起用を示唆しているのだ。植田の闘争心は早くもギラギラしている。
 
「自分の強さという部分を出したい。今、試合をやっているなかで、失点が止めれていない。だから、ボールへの激しさを相手に負けないようにやって、まずは結果にこだわりたい」
 
 代表での試合経験は少ないが、理屈抜きに戦う姿勢を打ち出す植田のような存在こそ、不調の日本代表には必要だろう。パラグアイ戦に植田が出場すれば、目一杯の闘魂を注入してほしい。

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