【日本代表】“ゴール欠乏症”を解消するサイド攻撃の秘策は「ニアにぴゅっ」

2018年06月11日 サッカーダイジェスト編集部

たとえ1本目がダメでも、繰り返すことが重要

攻撃の形は少しずつできてきている。サイドからのクロス攻撃では、ニアを狙い続けるアプローチは一案だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 西野体制が発足し、これまでガーナ、スイスと2試合を戦ってきたが、いずれも0-2の敗戦。目に見える結果を出せていないのと同時に、ひとつのゴールも奪えていないのは重症だ。
 
 縦一辺倒だったハリル体制と比べてポゼッションを意識するようになり、コンビネーションで崩そうとする意図は少なからず見えてきた。それでも、たとえばサイドを抉ることはできても、そこからのクロスを撥ね返されるシーンは多い。
 
「いろんな工夫があってもいい」
 
 西野ジャパンではまだピッチに立てていないCBの昌子源は、DFならではの視点で修正案を語る。
 
「日本の良さのひとつは、たぶん、"ニアに速いボール"だと思う。そこで先に触る。僕、ディフェンスなんで分かるんですけど、ニアに速いボールが"ぴゅっ"と入ってくるのは、すごく嫌」
 
 たとえ1本目で成功しなくても、それを繰り返すことも大事だと昌子は言う。
 
「1本合わないから、次は上でいってみようではなくて、2本目、3本目と同じところを狙っても全然いいと思う。そこではじめて、マイナスが空いたりするから」
 
 スイス戦はガーナ戦より、攻撃の形を作ることができていた。ただ、昌子は「僕は実際にプレーできなかったので、なんとも言えないですけど」と断りを入れたうえで、「少し上のボールが多かったかな」と見ていた。
 
 クロスをどこに入れるか、それも重要なポイントだが、クロスに合わせる人間が「二枚、三枚と増えていけば、バリエーションもどんどん増えていくと思う」と、攻撃にさらに厚みをもたらすのも必要だろう。「極端に言えば、(左SBの長友)佑都君のクロスに、この前(スイス戦)やったら、(右SBで先発の)ゴウちゃん(酒井高徳)が入っていってもいい」と、両サイドが大胆に絡んだフィニッシュも、ひとつのアイデアだと昌子は考えている。

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