【テストマッチまとめ】 ポーランド、セネガルともに先制も結果は出せず…王者ドイツは6戦ぶり白星!

2018年06月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

レバンドフスキは左足の一撃で先制点!

見事な先制弾を左足で突き刺したレバンドフスキ。フィニッシュだけでなく、数人を引きつけてのドリブルやパス出しなど、チャンスメイクでも秀でたところを披露した。 (C) Getty Images

 6月8日(現地時間)も、ロシア・ワールドカップの出場国が本大会に向けての調整として、各国でテストマッチを行なっている。
 
 日本がスイスと対戦し、5月30日のガーナ戦に続いて0-2の完敗を喫したのは既報の通りだが、その日本とグループステージで対戦するポーランドとセネガルもこの日、それぞれチリ、クロアチアと相まみえた。
 
 シーズン後としては初のテストマッチとなるポーランドは、序盤こそチリに押されるも盛り返し、30分にレバンドフスキがペナルティーエリア手前から左足で強烈なシュートをゴール左隅に突き刺す。さらにその4分後には、左サイドの崩しからジエリンスキが押し込んでリードを広げた。
 
 しかし直後、チリに右サイドを破られてクロスを入れられると、DF陣がバルデスにフリーでのヘディングシュートを許して1点を返される。さらに後半に入り、56分、CKからクリアが小さくなったところをアルボルノスにダイレクトで叩き込まれ、同点とされてしまった。
 
 アレクシス・サンチェスら主力が不在のチリを押し込み、レバンドフスキらが個人技で強引に突破してチャンスを作り出したポーランドだが、最後の部分で精度を欠いたり、相手の好守に遭ったりして、勝ち越しのゴールを奪えないまま試合を終えている。
 
 セネガルもクロアチアに序盤は苦しめられたが、徐々にペースを掴むとともにチャンスを生み出し、後半開始から3分、サールが後方からの長いフィードを正確にトラップしてシュート。強敵から先制点を奪う。
 
 しかし、63分に与えたゴール正面でのFKで、ペリシッチが蹴ったボールが壁に当たって軌道が変わり同点ゴール。さらに78分には、クラマリッチに右サイドから侵入され、切り返しからのシュートはDFがブロックしたものの、はね返りをダイレクトで叩かれて逆転ゴールを奪われた。
 
 両国はともにあと1試合テストマッチを残しており、ポーランドは12日にリトアニアと、セネガルは11日に韓国と対戦する。
 
 一方、前回王者のドイツは、サウジアラビアをレバークーゼンに迎え、最後のテストマッチに臨んだ。
 
 今年に入って3試合全て未勝利(1分け2敗)、通算でも5試合連続未勝利という状態で、危機説も囁かれ始めていたドイツだが、サウジ相手に序盤から攻勢に立ち、いきなりセットプレーから決定機も作り出した。
 
 そして8分には、後方からの長い縦パスをロイスが左からダイレクトで折り返し、これをヴェルナーが合わせて先制。幸先の良い展開で一方的に試合を進めていく。
 
 ケディラが幾度も得点機を迎えたり、ロイスのシュートがポストを叩くなど、ゴールに近づいたドイツだが、43分、追加点はオウンゴールというかたちで手に入る。左からのクロスにミュラーは合わせられなかったが、彼に寄せて倒れたサウジDFに当たってボールはゴール内に転がっていった。
 
 ようやくリードを広げたドイツ。しかし、後半も攻勢を維持し、ギュンドアンらが決定機に絡んだもののゴールネットを揺らすことはできず、逆に84分にはケディラのファウルでPKを献上。一度はテア・シュテーゲン(後半開始からノイアーに代わって出場)が好守を見せるも、詰められて1点差とされた。
 
 終了間際にも危険な場面を迎えたが、何とかしのいで6試合ぶりの勝利を飾ったドイツ。本大会前の最後の一戦は、景気付けとなるような内容・結果とならなかった。レーブ監督にとっては、攻撃の精度を高めたり、時折見られた守備の隙をなくすなど、本番までに多くの調整作業が待っている。
 
 なお、8日に行なわれたW杯出場国のテストマッチの結果は以下の通り。
 
イラン 1-0 リトアニア
得点:アズモン(88分)
 
クロアチア 2-1 セネガル
得点:ク=ペリシッチ(63分)、クラマリッチ(78分) セ=サール(48分)
 
スイス 2-0 日本
得点:ロドリゲス(42分)、セフェロビッチ(82分)
 
ドイツ 2-1 サウジアラビア
得点:ド=ヴェルナー(8分)、オウンゴール(43分) サ=アル・ジャッサム(84分)
 
ポーランド 2-2 チリ
得点:ポ=レバンドフスキ(30分)、ジエリンスキ(34分) チ=バルデス(38分)、アルボルノス(56分)

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