ハンブルク伊藤達哉に“成り上がり”移籍の可能性。クラブのSDはその一報に対して…

2018年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

来季初のCL本戦に挑む精鋭軍団から

降格という残念な結末に終わったものの、2017-18シーズン後半の伊藤は出色の出来を連発した。今後も移籍市場の注目銘柄となり続けるだろう。(C)Getty Images

 ハンブルガーSVのU-21日本代表MF、伊藤達哉が注目を集めている。
 
 ドイツのサッカー専門誌『Kicker』が報じたのは、2017-18シーズンのブンデスリーガで3位に食い込み、クラブ史上初のチャンピオンズ・リーグ本戦行きを決めたホッフェンハイムからの強い関心だ。気鋭の指揮官ユリアン・ナーゲルスマンのもと、さらなる躍進を図る新興クラブが、日本が誇る若き至宝に目を付けたのだ。
 
 とはいえ、ハンブルクが売却に応じる可能性はかなり低そうだ。同誌が伝えているのはクラブのスポーツ・ディレクター(SD)、ラルフ・ベッカーのコメントである。
 
「タツヤは我々のチーム強化プランにおいて、しっかりと重要な役割を担っている。彼は売りに出されてはいないよ。間違いなくここに残る」

 
 伊藤自身は昨年末に2021年6月までの契約延長にサイン。残念ながらハンブルクは2部降格の憂き目に遭ったが、同胞の先輩でチームキャプテンを務める酒井高徳が2020年6月までの新契約を結び、ほかにも多くの主軸選手が残留を決めている。1年での1部復帰に向けて視界は良好だ。
 
 同SDはほかにも流出の危険に晒されているGKユリアン・ポラースベック、DFギデオン・ユンクの23歳コンビとともに、伊藤を近未来の絶対軸と見込んでいる。あらためて「絶対に手放すことはない」と強調した。
 
 宇佐美貴史と原口元気がフォルトゥナ・デュッセルドルフの一員として参戦したブンデス2部は、欧州でも指折りのコンペティティブでハイレベルな下部リーグで知られる。20歳の伊藤が初めてレギュラーとしてフルシーズンを戦う上では、格好の舞台とも言えるだろう。
 
 若武者がチャンピオンズ・リーグで勇躍する姿も見てみたいが……。はたしてどうなるか。
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