長友佑都はW杯に専念できるのか…インテルとガラタサライ、6日の交渉でも合意に至らず

2018年06月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「300万ユーロ」が両クラブの“妥協点”か。

インテルとガラタサライの長友をめぐる交渉はまたしてもまとまらず…。W杯に集中するためにも去就をはっきりさせたいところだが。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップに向けて準備を進める選手の中には、クラブでの去就が定まっていない者も少なくない。今年1月にインテルからガラタサライにレンタル移籍した日本代表の長友佑都もそのひとりだ。

 7年を過ごした愛着あるインテルを離れるのは、決して簡単なことではなかっただろう。だがトルコ挑戦は、長友にとって大正解だった。15試合連続フル出場を果たすなかでコンディションと試合勘を完全に取り戻し、ガラタサライの3年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。クラブやチーム、サポーターから愛される存在となった。

 長友とガラタサライはともに来シーズンも一緒に戦うことを望んでいる。だがそれには、ガラタサライとインテルの合意が必要だ。以前から交渉を続ける両クラブだが、いまだ解決には至っていない。
 
 インテル専門サイト『fcinternews.it』が6月6日、『Sky Sports』の報道として伝えたところによると、同日の交渉でも長友の移籍は決まらなかったようだ。

 報道によると、代理人のフェデリコ・パストレッロ氏と両クラブの幹部が交渉に臨んだものの、要求額と提示額の差が埋まっていないという。インテルが400万ユーロ(約5億2000万円)を求めているのに対し、ガラタサライのオファーは200万ユーロ(約2億6000万円)とのことだ。

 インテルと長友の契約は2019年夏までと残り1年になっているだけに、ガラタサライが出費を抑えようとするのは当然のこと。一方で、UEFAとのファイナンシャルフェアプレー協定で6月中に一定の黒字を出さなければいけないインテルも、長友売却で少しでも利益を得ようとしている。

 以前から噂される300万ユーロ(約3億9000万円)が両クラブの"妥協点"となるのか。長友は先日、自身のツイッターで「この先どうなるか分からない」とつぶやいていたが、開幕までに去就問題を解決し、W杯に専念できるのだろうか。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事