【W杯 大会9日目プレビュー】スイス対フランス戦

2014年06月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

フランスのエースストライカー対スイスのサイド攻撃。

エクアドル戦では効果的なサイドでのプレーは再三披露したシャキリ。よりマークが厳しくなるであろうフランス戦でも、決定的な仕事を果たせるか!? (C) Getty Images

グループE
スイスフランス
16:00(日本時間21日4:00)キックオフ
フォンチ・ノーバ(サルバドール)
 
【スイスの視点】
 
 エクアドル戦の先発メンバーからは若干変化があり、エクアドル戦で同点ゴールを挙げたアドミル・メーメディ、決勝点を奪ったハリス・セフェロビッチがメンバーに名を連ねるようだ。メーメディはヴァレンティン・シュトッカーに代わる2列目の左サイド、セフェロビッチはヨシプ・ドルミッチに代わる1トップを担う。
 
 名将オットマール・ヒッツフェルトによるこの采配が吉と出るかは、正直なところ、蓋を開けてみなければ分からない。
 
 フランス戦で注目すべきは、好調を維持する相手のエース、カリム・ベンゼマをいかに抑えるかだ。良い状態でボールを持たさないためには、2ボランチのギョクハン・インラー&ヴァロン・ベーラミを中心とする得意のプレッシングで、パスの出し手となるMFポール・ポグバやヨアン・キャバイエを徹底的に潰さなければならない。
 
 一方、攻撃ではサイドアタックが頼みの綱となる。特に面白そうなのが、出場32か国で屈指のクオリティーを誇る右サイド。攻撃性能に富む右SBのシュテファン・リヒトシュタイナーと、個の打開力に優れるジェルダン・シャキリは、それぞれ対峙する機会が多くなるであろうアントワン・グリーズマンとパトリス・エブラを翻弄できるか。
 
[得点者]1点:メーメディ、セフェロビッチ
[警 告]1回:ジュルー
 
【フランスの視点】
 
 1998年フランス大会以来、白星に見放されていた鬼門の初戦を勝利で飾り、チームのムードは上々だ。離脱したフランク・リベリに代わる攻撃の核、ベンゼマが2ゴールを挙げたのも大きい。股関節痛で別メニューでの調整となったキャバイエはプレーに支障はなさそうで、グループリーグの大一番を良い形で迎えられそうだ。
 
「引き分けで良しとは考えていない。勝ちにいく」とはディディエ・デシャン監督。受けに回らずに中盤の攻防で主導権を握り、サイドアタックを主体に圧力をかけ続けたい。攻撃性能が高いスイスの両SBをどれだけ相手陣に押し留められるかが、勝敗を左右するポイントとなるだろう。
 
 試合がもつれた場合、より重要となるのがデシャン監督の采配。どのタイミングでどんなカードを切るのか。百戦錬磨の敵将ヒッツフェルトとの駆け引きも見どころのひとつだ。
 
[得点者]2点:ベンゼマ
[警 告]1回:エブラ、ポグバ、キャバイエ
 
◆対戦成績&試合結果
 
スイス
12勝9分け15敗
フランス
 
2006年6月13日 フランス 0-0 スイス
2005年10月8日 スイス 1-1 フランス
2005年3月26日 フランス 0-0 スイス
2004年6月21日 スイス 1-3 フランス
2003年8月20日 スイス 0-2 フランス
※直近の5試合のみ記載
 
 
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