あのカリウスの“大失態”はラモスの蛮行が原因? 肘打ちによる脳しんとうで…

2018年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボストンの総合病院で頭部のMRI検査を受けた

この世紀のビッグミステイクも脳しんとうの影響があったか。カリウスは現在アメリカ西海岸で静養中だ。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ決勝で起きた"世紀の大失態"は、直前の接触プレーが原因だったのか。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』がボストン発の情報を発信している。
 
 5月26日にキエフで行なわれたファイナルはレアル・マドリーの3-1快勝に終わり、リーガ・エスパニョーラの名門が3年連続13回目の欧州制覇を飾った。13年ぶりのビッグイヤー奪取に失敗したリバプールにおいて、猛烈なバッシングに晒されたのがドイツ人GKのロリス・カリウスである。
 
 0-0で迎えた51分にアンダースローで投じた球が相手FWカリム・ベンゼマの足に当たってゴールイン。手痛い先制点を献上すると、1-2の83分にはガレス・ベイルの無回転ロングシュートを正面で受けながらファンブルし、これもゴールに吸い込まれた。痛恨のミスを連発し、一躍"時のひと"となったわけだ。

 
 いまだ反響が止まない状況下、『ESPN』が報じたのはカリウスの近況だ。なんとバカンス先のカリフォルニアに向かう前にボストンへ立ち寄り、頭部のMRI検査を受けたという。クラブの指示で訪れたのはマサチューセッツ総合病院で、脳神経外科の権威でスポーツ医学に精通するロス・ザフォンテ医師の診察室である。
 
 リバプールが疑いの目を向けたのは、先制点が決まる3分前のシーンだ。クロスボールをフィルジル・ファン・ダイクとセルヒオ・ラモスが競り合い、ダイブ気味のアクションを見せた後者の突き出した右肘がカリウスの顔面を直撃。守護神はもんどりうって地面に倒れた。『ESPN』の取材に応えたのがリバプールの医療スタッフで、「このときカリウスが脳しんとうのダメージを受けていたかもしれない」と明かしたのだ。
 
 その影響が先制点のビッグミステイクに繋がったとまでは言及していない。だが、こうなると可能性がゼロとは断定できないだろう。心配したリバプールは念のため、世界最高の設備が整う施設で精密検査を受けさせたのだ。診断結果は明らかにされていないが、現在カリウスはカリフォルニアで静養しているという。
 
 一方、新たな疑惑が浮上したラモスに対しては、いまだ批判が渦巻いている。決勝ではモハメド・サラーの右腕を抑え込んで倒し、負傷退場に追い込んだ。ファイナルから10日近くが経過したものの、いまだ波紋は収束していない。

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